みんなのケータイ
意外と役に立つ?! Androidのユーザー切替機能
【HUAWEI P9】
2016年11月30日 06:00
Androidデバイスには、複数のユーザーが使い分けられる「マルチアカウント」機能があります。タブレットはともかく、個人で使うことが前提のスマートフォンでは必要がないように思っていたのですが……。ところがどっこい、結構役に立っています。
筆者の場合、特定のユーザーアカウントを設定しているわけではなく、誰かに貸すときに備えて「ゲストモード」を設定し、すぐに切り替えられるようにしています。
僕がいま使っているのは「HUAWEI P9」。あちこちで「これ、いいよ!」と言いまくっているからでしょうか、友達から「触らせてほしい」「写真を撮ってみたい」などと言われることがあります。自分のスマホの中に秘密があるわけではありませんが、スマホをそのままの状態で他人に手渡すのって嫌じゃないですか? おそらく借りる方も気になるのではないかと。貸している間に、LINEやメールの通知が届いたりするのも、ちょっと気になります。ゲストモードに切り替えておけば、所有者として設定してある情報は一切表示されず、通知も届きません。安心して、第三者に手渡すことができます。
小さな子どもも、スマホに触りたがりますよね? 写真を撮りたがったり、ゲームをしたがったり、動画を見たがったり……。そんなときも、ゲストモードに切り替えておけば、保存してあるデータを誤って消されたり、電話を誤発信されたりする心配から解消されます。
ゲストモードでは、所有者として設定しているものとは別のGoogleアカウントを設定しています。Gmailを送受信でき、アプリもダウンロードできます。つまり、1つのスマホで複数の同じアプリを使えるんです。一般的には、その必要性はないのかもしれませんが、個人的には、すご~く役立っています。例えば、アプリの操作手順を説明する記事を作る際に、スクリーンショットが必要になるのですが、所有者のアカウントのままだと、実使用感が満載で、スクリーンショットにぼかし処理が必要になったり、リセットする必要が生じたりします。それが、ゲストモードを使うことで、初期設定の状態から始めた場合の理想的なスクリーンショットが撮れるんです。
工夫次第で、いろいろな使い方ができそうなマルチアカウント機能ですが、アカウントごとに「言語と地域」の設定を変えることはできない模様。中国語圏に行くときに備えて、中国語に設定したアカウントを用意しておくと便利かなぁ、と思ったのですが、ゲストモードで言語設定を変更すると、所有者モードの言語も切り替わってしまいました。ですが、逆に、使い分けできないのはそれくらい。指紋やパスコードも個別に設定できますし、写真や音楽なども、アカウントごとに分類されて、他のアカウントでは利用できなくなります。
大事なことなので、もう一度書きますが、僕のスマホの中には秘密はありません。ですが、人に見られなくない、知られたくない秘密がある人にも、この機能は役に立つと思いますよ。