本日の一品風を感じる人の腕時計「WIND MASTER」

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風を感じる人の腕時計「WIND MASTER」

WIND MASTER。一見、普通のスポーツウォッチのような外観

　筆者は最近風に敏感だ。趣味で楽しんでいるパラグライダーが風の影響を大きく受けるせいなのだが、「む、アゲインスト（向かい風）風速2m/sか！」とか「右斜め45度方向から3m/sくらいのやや強い風が！」などなど、はたから見ると、何をそんなに風に過敏になってるの？　と疑問に思われてしまうだろう。

　風に左右されるスポーツや趣味は割と多い。筆者のやっているスカイスポーツはもちろん、波にも影響が出てくるサーフィンなどのマリンスポーツ、フィッシングなどが代表格だろうか。こうしたスポーツをされている方は多かれ少なかれ、風の様子に気を配っているのではないだろうか。

　ただ、こうした風の強弱というものは肌で感じる体感風速と実際の風速があり、これがなかなか一致しないものなのだ。特に体感風速は、慣れによって、その感覚が変わってくる。強い風を長時間受け続けたあと、やや弱い風を受けると、体感的にはかなり風速が落ちたように思えるが、実際に計測してみると思ったほど落ちていなかった、というようにあくまで感覚でしかないので体感風速だけを鵜呑みにできない。

　そこで登場するのが風速計。計測器に風を当てるとアナログのメーターがクイクイ動いたり、デジタル表示でその瞬間の風速を示してくれる。そんな機能を合わせ持ったナイスな腕時計が「WIND MASTER」だ。

　一見すると普通のデジタル腕時計だが、本体側面のボタンを押すと「シャコッ」という軽快な音と共に収納された小型ファンがポップアップする。この状態で風速計モードに切り替え、風の吹いてくる方向に腕を向けると、風によってファンが回りだし、回転数から風速を割り出してくれるスグレモノだ。腕時計と一体というのがミソで、常に腕に装着しているので必要な時にサっと風速調査が行なえるのだ。

　風には一定のリズムがあり、強くなったり弱くなったりという流れを繰り返す特性を持っている。そのため「WIND MASTER」には瞬間の最大風速と、リセット時からの平均風速を表示する機能が備わっており、ある一定期間の風速の平均値を知ることもできる。その平均値よりも瞬間風速が高ければやや風の強い時間帯にさしかかっている、と推測することができる。

　それ以外にも、登山家には嬉しい高度計や気圧計も備わっており、特に気圧計は過去9時間の気圧変化を見ることができる。気圧が下がってくれば天気は下り坂、逆に気圧が上がってきていれば回復傾向、と簡単な気象の推移も予測することができるので、天候に気を配らなければいけない方には便利だろう。また、気圧の変化と風の強さにも関連があるため、気圧の変化から今後の風速がどのように変わっていくかも参考になる。そして風速が変わってきたら風速計モードでピピっと計測。正に風を感じる人にとっては嬉しいベストウォッチと言えるだろう。


両サイドのボタンを押すと風速測定用のファンがポップアップする	瞬間最大風速や平均風速の計測も可能


温度計、高度計、気圧計機能もあるのでアウトドアにはピッタリだ	バンドを外して付属アタッチメントに交換すると首下げ式にもできる

品名	購入価格	購入場所
WIND MASTER	約6,000円	ネットオークション

（古宮創）
2005/08/02 10:52

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