|
|
|
 |
|
簡単便利。なんちゃって「UFOパーフェクトペンシル」
|
|
|
|
|
|
純国産自作型「完璧鉛筆」（パーフェクトペンシル）の完成
|
カステル伯爵の興した独ファーバーカステル社は、今から250年近く前に、六角形の鉛筆デザインや芯硬度を取り決めた伝統ある会社だ。鉛筆に「鉛筆削り」の付いたキャップ（エクステンダー）を組み合わせた「UFOパーフェクトペンシル」やそのプレミアム版「伯爵コレクション」などを世に送り出している。その伝統や薀蓄、仕様や性能で多くのファンを持ち、ポルシェ博士をはじめとして、多くの学者やデザイナー、建築家などに愛用されている。
さて、鉛筆を使うには、鉛筆削りは必須のアイテムだ。また、ボールペンとは違って、書き損じても消しゴムさえあれば、何度でも修正が効くのが鉛筆という筆記具の特長だ。そういう意味で、歴史ある文具＝鉛筆を使うには、鉛筆削りと消しゴムの2つは重要かつ不可欠な周辺アイテムといえるだろう。
ファーバーカステル社は、鉛筆にその2つの装備を付けて「UFOパーフェクト・ペンシル」と命名した。筆者も、その蘊蓄や伝統、仕様に魅せられたステーショナリーオタクの1人だ。しかし、価格や入手のしやすさなどから、いつでもどこでも必ずパーフェクトペンシルというわけにはいかない。また、ステーショナリーに実用以上の価値を求めないユーザーにはUFOパーフェクトペンシルの5,000円という価格は現実離れしているだろう。
そこで、国産のごく普通の鉛筆を使って同様の機能を実現することを考えてみよう。これは、十分可能だ。鉛筆のおしりに消しゴムが付いている製品はすでに数多くある。したがって、残る問題は、鉛筆に取り付けられる鉛筆削りだけとなる。今回ご紹介する「キャップ型鉛筆削り」はまさに、自作なんちゃってUFOパーフェクト・ペンシル製作のための最重要構成部品なのだ。
この「キャップ型鉛筆削り」を消しゴム付きの鉛筆に芯先保護のキャップとして採用するだけで、UFOパーフェクト・ペンシルと同様の機能が得られるわけだ。試しに筆者はファーバーカステルの80円の鉛筆、「GRIP2001」を削ってみた。GRIP2001はグリップ部分の表面に滑り止めのためのゴム状の黒い丸いドットが等間隔に敷き詰められ、断面が三角形のユニークな鉛筆だ。実際削ってみると、ごく普通に削っていても削りカスが短く途切れることがあった。しかし、削る感覚は意外にスムースで、削った後の芯先の尖り具合もまったく問題なく、書き味もなかなかスムースだった。
GRIP2001鉛筆と「キャップ型鉛筆削り」の両方を合わせても、価格的にはパーフェクト・ペンシルの10分の1にも満たない。所有する喜びや薀蓄に重きを置くステーショナリー好きは別として、実用性と価格性能比に重きを置く一般的な文具ユーザーで、鉛筆を使う機会の多いなら、試してみる価値はあるだろう。
|
|
|
単なる芯先保護のキャップではなく、反対側から鉛筆を削れる
|
削りカスの形状は少し不安だが鉛筆の素材との相性かも……
|
| 製品名 |
購入価格 |
購入場所 |
| 削り付きキャップ |
数百円程度 |
東急ハンズ（町田）
文房具売り場 |
（ゼロ・ハリ）
2004/11/12 11:03
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
