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注目のBluetooth対応コードレスマウス「MX-900」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


注目のBluetooth対応コードレスマウス

ロジクールのBluetooth対応コードレスマウス「MX-900」。店頭価格は9,000円~12,000円程度
 こだわりマウス野郎にはおなじみロジクールから、“あの”Cordless Optical Mouse MX-700の機能アップ版にあたる、Bluetooth Optical Mouse MX-900が発売された。

 ので、最近ちょいとBluetoothに興味津々なる俺は、速攻購入。ヨドバシ通販価格12,390円で10%ポイントバックってことで、実質11,000円チョイ。相変わらず価格的高級感溢れるコードレスマウスなのであった。なお、MX-700の詳細についてはメーカーの製品紹介ページ本連載記事のバックナンバーを、MX-900の詳細に関してはメーカーの製品紹介ページをご参照いただきたい。

 さておき、早速インストールして使用開始してみた俺。これまで使っていたMX-700と比べると、サイズ的にもデザイン的にもほぼ変更ナシのMX-900である。色がちょっと変わってシルバーグレーっぽくなり、Bluetoothのロゴが加わった程度で、ハードウェアの形状・大きさは完全に同じ? てな感じだ。

 形状・大きさとしては“MX-900=MX-700”なので、物理的な感触としては違和感全然ナシだが、さて、肝心の操作感は……これもほとんど“MX-900=MX-700”と言えよう。MX-700の感度の良さをそのまま継承し、ボタン類の配置・操作感もやっぱりそのまま継承している。悪く言えばMX-700と何ら変わっちゃいねえよーに思う。

 てなわけで、使い始めた当初の印象としては「なーんだBluetooth対応になっただけかよ」といったもの。現状、実はMX-700ったらかなり値下がりしていて、6000円前後で買えちゃったりする。てことは、4000円チョイ出してBluetooth対応の同性能製品を買ったことになるわけで、なんかこう、ちょっと、あの、えーと、性能アップを期待した俺としては残念感残りがちかなァ、と。


こなれておりますMX-900

スクロールホイールは、手応えも十分ありつつラクに回せる使用感。こなれた仕上りだ
 MX-900を使い始めて数日経つと、あーそー言えばこの部分は良くなってるなァと思える点をいくつか見つけた。

 ひとつは、ハードウェアインターフェイスの一部、スクロールホイールの使用感だ。機能的にはMX-700と同様、押せて回せるスクロールホイールだが、その感触がMX-700よりもセンシティブになっている。MX-700の場合は若干コリコリコリッと引っかかりがある感触で回せたが、MX-900ではそのコリコリ感が非常に少ない。空回りするほど軽くはなく、ほんの少し引っかかる感じがあるものの、その引っかかりが違和感として残らない。ラクに回せるし、回した手応えも十分あって、心地よく使えるホイールになったと感じる。

 ただ、俺が購入したMX-700はがかなり初期の段階の製品のため、あるいは最近売られているMX-700はホイール部分の操作感が改良されているのかもしれない。ともあれ、手持ちのMX-700と、新たに買ったMX-900を比べると、ホイールの感触は確実に良くなったように思いますヨ、と。

 それから、ドライバ関連。MX-700はドライバソフトウェアとしてMouse Wareが提供されていた。現在のバージョン(日本語)は9.79.1だが、結論から言えば、MX-700におけるドライバが安定するまでけっこー時間がかかったナ、とか思う。いやMX-700用ドライバの序盤のバージョンにはいくつか問題があって(まあ細かいっちゃぁ細かい問題スけど)、要はMX-700登場当初、ハードウェアの性能を出し切れていない残念なドライバしか供給されていなかった。

 MX-900を購入直後、付属のドライバCD-ROMを見た瞬間、俺はかつての“MX-700用ドライバ不調問題”を思い出した。てのは、MX-900用のドライバは、Mouse Ware 9.79.1とか9.8とかじゃなくてSet Point 1.02てな名の付いた、新たなるドライバだったからだ(Bluetooth対応ってことで)。

 えぇ~っあの安定したMouse Ware 9.79.1じゃなくて、新参のSetナントカなのぉ~また安定するまで時間かかるんじゃないのぉ~!? ドライバアップデートを待つ日々が続くのぉ~? などと一抹の不安を抱いた俺であった。


 ドライバとかで人柱を買って出るのはナンだなぁと思いつつ、あるいは!? とMX-900用の最新ドライバを探してみたら、既にバージョン1.05がリリースされていた。ので、その1.05をインストールして使用開始した俺だが、このバージョンのドライバを使っているぶんには、特に何ら違和感も問題もナイのであった。あー良かった。安堵。ちなみに、MX-900に付属するCD-ROM内のSet Point 1.02は未体験っス使ってません。

 またこのSet Pointというドライバ、設定時のインターフェイスがわかりやすくてイイかも。Mouse WareとSet Pointのどっちが(マウス用ドライバとして)設定しやすい・使いやすいかは、まあユーザーの好みだと思うが、パッと見でわかりやすくなり、かつシンプルに設定できるようになったあたり、個人的には好きかもしんない。

 Bluetooth対応って点をよそにおいてMX-900を見ると、単なる光学式・コードレスマウスとして十分にこなれていると言える製品だと思う。とりあえず使い始めちゃっても、高性能マウスとして納得できるんじゃぁなかろうか。……もちろん、形状・サイズ・使用感の好みってのもありますけどネ。


Bluetooth対応のメリット!?

充電台を兼ねるレシーバー。Bluetoothで本体と無線接続されている
 MX-900はBluetooth対応のコードレスマウスだ。すなわち、充電台を兼ねるレシーバーとマウスの間は、Bluetoothにより無線接続されている。Bluetoothは多数ユーザーが同時に同帯域周波数で通信しても混信しにくい通信方式だが、さて、これとは別に、Bluetoothによるコードレスマウスになったことで、もしかしたらアレが解消されるのかナ~? などと期待した拙者。

 てのは、MX-700使用時、MX-700レシーバーの近くに大きめのACアダプタを置いておくと、なーんかカーソル移動のスムーズさがなくなっちゃうのだ。ACアダプタを離すと問題解決。近づけると、やはりカーソルがカクッカクッとぎこちない動きになる。ACアダプタが発するよくわかんねー漏れ電波により、MX-700・レシーバー間の通信が邪魔されていたと思われる。

 で、MX-900はMX-700と別の通信方式なので、ももも、もしかしたらこのACアダプタ問題もなくなる? とか思ったわけですな。そして、結果、なくなりました!! MX-700の時に問題起こした大きめのACアダプタを、MX-900のレシーバー近くに置いても問題ナッシング!! よっしゃァァァ!! って別にそんなに喜ばしいことじゃないんですけど、あの、ACアダプタをレシーバーの近くに置いちゃうケースってホントにたまーにしかないんですけど、でもあの、小さな問題がひとつなくなったってコトで、なんつーか歯の隙間に詰まってたネギが取れたよーなプチ爽快感を得た俺でした。

 それからもうひとつ、というかコチラのほーが本題的快適さなのだが、MX-900は単にレシーバー・本体間をBluetooth接続してるだけではなく、レシーバー自体を汎用的なBluetoothアダプタと使えるってコト。まあ考えてみれば当たり前っぽい仕様ではある。が、要は“MX-900を使っていれば、そのパソコンはBluetooth対応”となるのが一石二鳥的に便利である。

 実はこっそり増加中のBluetooth対応機器だが、「Bluetooth対応機器持ってるけど一度も使ってない」てなユーザーが多いんじゃぁなかろうか? 「手持ちのケータイはBluetooth対応ですが」とか、「ビデオカメラが確かBluetooth対応だったけど」とか、「そー言えばウチのサブノートはBluetoothのマークがあったような」てな感じで、DVカメラからのキャプチャをやんない人におけるiLink的存在になっているんではなかろうか?

 また、そのよーな人々は「この少々の機材を無線接続するために、デスクトップ機わざわざBluetoothアダプタやらナンやら追加する気はない」とかいう心境のよーな気がする。でも、Bluetoothって赤外線とか無線LANとかより手っ取り早かつウザさナシで使えて便利なんスよ実は。かつては設定時に少々面倒な思いをするケースがあったが、最近ではそのあたり(各種設定ソフト等)がこなれてきて、ハマったりウザい思いをしたりせず使い始められたりする。ので、ちょいとBluetoothに興味があるけど重い腰が上がらない、てな人にはこのMX-900がイイかもしんない。


Bluetoothで接続してみた!!

 MX-900のBluetoothアダプタとしての利便を実感すべく、個人的にかなり注目していたデバイスを試用。モノはブラザーのMW-140BTである。コレは、本連載バックナンバーでレポートしたM Print MW-100eの“Bluetooth対応バージョン”。携帯用のA7サイズプリンタの無線接続版ってわけですな。

 MW-140BTの詳細についてはブラザーの製品紹介ページをご覧いただきたいが、コレに興味を持ったのは、前述のM Print MW-100eよりも便利そーだったから。MW-100eの場合、パソコンやPDAとの接続は、IrDA(赤外線)かUSB。一方、MW-140BTはBluetoothかUSB。両機には“IrDAかBluetoothか”という違いがあるわけだが、想像上はゼッテーBluetoothが便利であろーと思った。

 いやIrDAって個人的には不便だと思うんですよかなり。だってふたつの機器の赤外線ポートをある程度向き合わせないと通信できないんスよ。無線ではあるけれど、ポート位置を意識しないとイケナイ。通信中にポートとポートの間に遮蔽物が置かれちゃったらダメ。他の赤外線機器と干渉することも少々。あー神経質な通信方式だぜまったく!! だったら有線接続のほーが気が楽!! とか思っちゃう俺なのであった。

 その点、Bluetoothはポートの向きを合わせるとかゆーコトは不要。また10メートルくらい距離があっても通信できる(らしい)し、機器と機器の間に遮蔽物があってもダイジョーブ(らしい)し、干渉も起こしにくい(らしい)。だったらIrDAよりも便利っしょ!! と。

 てなわけで、早速MW-140BTを拝借。MX-900のレシーバー経由でパソコンに接続し、プリントアウトしてみた、ら、あーこりゃラクだわ快適だわ。いや単純な話、机上にMW-140BTが置いてあって電源が入っていれば、ケーブルとか向きとか細かい要素を気にせず印刷できちゃって気楽なのだ。MW-140BTの場合、モノが“A7印刷専用モバイルプリンタ”ってコトなので、通常の印刷処理にはあんまり向かない。が、機器としてBluetoothで気分良く使えるってコトに非常に満足した俺であった。


 Bluetooth接続ついでに、MW-140BTと手持ちのHP Compaq Tablet PC TC1100もつないでみた。TC1100はBluetooth対応なのダ!! で、結論から言えば、こちらはより快適であり実用的。出先でちょいとメモやマップ等図面を印刷するには理想的かも───TC1100を使用中に「この文章の一部分を相手に渡したい」とか「このアドレスだけ印刷したい」と“急に思い立った場合”でも、MW-140BTの電源を入れてTC1100から印刷を実行するだけで良いのだ。

 まあ、繰り返すが、MW-140BTは“A7サイズ専用”で“モノクロ印刷”で“印字解像度は300×300dpi”なので、ビジネス等特定目的向けの製品。なんで、当然、誰もがMW-140BTとパソコンをBluetooth接続して使ったらグレイト!! てなわけじゃあない。

 が、例えば、Bluetooth対応ケータイとパソコンをBluetooth接続して、メモリ編集ソフトとか使ったら(ウザいケーブル接続とかしなくていいので)気分イイだろう。あるいは、こういったモバイルプリンタが(デフォルトで)Bluetoothアダプタ内蔵だったら、すげー快適なんじゃなかろうか。コレがBluetooth対応だったりしても便利そうですな。つーかUSB接続やIrDA接続の多くの機器がBluetooth対応になったら、使用時の細かな面倒が多数バッサリなくなってすげー快適になるかも!! などと、にわかBluetoothファン化した俺であった。

 とまあ何だか話が横道に逸れまくりの今回だが、ロジクールのMX-900、光学式・コードレスマウスとしては十分に成熟の域にある製品だし、Bluetoothアダプタとしても使えちゃうしで、わりかしお得感・便利感の高い一台だと思う。けど、Bluetooth特に興味ナシ、てな人はMX-700でいいかもネ。


【参考】SetPoint(マウスドライバ)設定画面

 MX-900のドライブソフトウェア「SetPoint」(マウスドライバ)の設定画面をご紹介しておこう。例えばボタンと機能の関係を設定する場合、マウスを選択→ボタンを選択→タスクを選択、という具合にわかりやすくなった。外見的にもスッキリとシンプルに!? Bluetoothアダプタとしての機能も備えたので、Bluetooth設定へのアクセスも容易になっている。マウスドライバとしては特に問題はなく、安定して使えている。






URL
  Bluetooth対応光学マウス「MX-900」製品情報(ロジクール)
  http://www.logicool.co.jp/products/c_mouse/mx_900.html

2004/04/05 16:58

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