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NTTドコモは、2006年度第2四半期にサービスを開始する予定のHSDPAに対応した試作機3モデルを開発した。端末メーカーはNEC、富士通、モトローラの3社で、試作機は2月13日からスペインで開催される「3GSM World Congress」に出品される。
「HSDPA」は、FOMAなどで採用されている3Gの通信方式「W-CDMA」の進化版に位置付けられている。その名称は、High-Speed Downlink Packet Accessの略称で、下り速度が従来のW-CDMA方式よりも大幅に向上していることが特徴。ドコモやボーダフォン、W-CDMA方式を採用する新規携帯電話事業者らがHSDPAの導入を予定している。
今回発表された試作機は、NEC、富士通、モトローラの3モデル。NEC製端末は「N902i」、富士通製端末は「F901iS」、モトローラ製端末は「RAZR V3x」がベースとなっている。大きさはいずれもベースとなったモデルと同等で、NEC製端末が106×51×25mm、富士通製端末が105×51×28mm、モトローラ製端末が100×52×20mmとなっている。なお、試作とあって、重さやバッテリーの持続時間は明らかにされていない。
いずれの試作機も、従来のFOMAと比べて約10倍の下り最大3.6Mbpsという通信速度を実現。HSDPAでは、理論上、下り最大14.4Mbpsという通信速度が実現可能だが、HSDPAの仕様としては12種類のカテゴリーが設けられており、14.4Mbpsという通信速度を実現できるのは、「カテゴリー10」という仕様。今回ドコモの試作機でサポートされているのは「カテゴリー6」になるという。
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NEC製の試作機、N902iベースだ
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F901iSベースの富士通製試作機
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V3xベースのモトローラ製試作機
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■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060201.html
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(関口 聖)
2006/02/01 15:49
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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