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「Android 16」正式発表、Pixelは今日から配信

 グーグルは、Android 16の正式版をリリースした。対象の「Pixel」シリーズを皮切りに、2025年後半にはスマホメーカー各社が展開を始める。

 ここ数年のAndroidのメジャーアップデートとしてはもっとも早い提供時期で、2025年後半には「Material 3 Expressive」にもとづいたデザインのアップデートが予定されている。

リアルタイムな通知や進化したセキュリティ

 新たに、フードデリバリーアプリとライドシェアアプリで配達・配車の状況をリアルタイムに通知する機能が追加される。また、通知の可読性を高めるため、ひとつのアプリから複数の通知がある場合は自動的にまとめられる。

 セキュリティ機能として「Advanced Protection」が搭載された。サイバー攻撃や有害なアプリやWebサイト、詐欺電話などからユーザーを保護するもので、セキュリティ意識の高い人・公人にも最適なセキュリティ機能を提供するとしている。

 このほか、HDRスクリーンショットや適用型リフレッシュレートなどが追加された。さらに補聴器使用者向けに、通話時の自分の声を記録するマイクを通常の補聴器のマイクではなく、スマートフォン側のマイクに切り替えてクリアな通話を実現する機能や補聴器の音量などをスマートフォン側で調整できる機能が搭載された。

タブレットではウィンドウ表示を実現

 タブレット向けには、アプリをウィンドウ表示できる機能が追加された。複数のアプリをリサイズ、移動でき、パソコンの操作感覚に近づけた。複数のアプリを同時に使いやすくなるとしており、2025年後半にも対象のデバイスで利用できるようになる。

 また、任意のキー操作をショートカットに指定できる機能も同じく2025年後半に提供される。タスクバーが埋まっていても目的のアプリを見つけやすくなり、将来的にはAndroidスマートフォンとタブレットを外部ディスプレイに接続してデスクトップ機能を拡張するアップデートも予定されている。