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ispaceが月と地球間の通信サービス、26年に衛星打ち上げ

 ispaceの米国法人であるispace U.S.は、人工衛星を活用したデータサービスを発表した。2026年の衛星打ち上げを予定している。

 同社が発表したサービスは2基のリレー衛星を用いる仕組み。ispaceが参画する、NASAの商業月面輸送サービス計画の「タスクオーダー CP-12」にあわせ、月の南極への着陸を予定している月着陸船「APEX1.0ランダー」と地球間の通信を実現する。2026年にispaceが予定する「ミッション3」で打ち上げられ、月のほぼ全休をカバーするかたちで航行する計画。7割近くの月面南極域と地球間の通信が可能になるという。

 衛星は、米RTXの子会社であるBlue Canyon Technologiesが設計および製造する。測位や航法などの情報提供に向けた技術実証などが可能で、同衛星の活用に向けて顧客と協議を始めたという。ミッション3完了後も数年間にわたり月周回軌道上に留まり、データの提供のみならずデータ処理との統合で将来のミッションの実現や強化への貢献が期待できるとしている。