本日の一品
数度目の正直で買った「ステンレスバターカッター&ケース」
2021年11月8日 06:00
バターグルメというわけでは決して無いが、どうも筆者は"バターをトーストに塗る"という作業に変なこだわりがあり、この20年ほどそのこだわり故、さまざまなバター塗り、絞り出し器具をいろいろ買い込んで悩みまた楽しんでいる。
過去に買った変態的な"回転絞り出し型"や"スティック擦り付け型"、"多穴削り出し横かんな型"などその多くを本日の一品でご紹介してきた。買ったしばらくはそのコンセプトや使い勝手に納得してご紹介するのだが、2~3カ月使っているとさまざまな疑問や不都合を見つけてしまう不幸な性格だ。
全てこの手の道具の究極の目的は冷蔵庫から出したばかりの硬いバターをいかに短時間でトーストの表面に上手く塗れるか……というのが重要だ。バターにこだわらなければ冷蔵庫でも硬くならないマーガリンも有力な選択肢だ。
しかしやはりトーストにはバターだ! という人の為の援護アイテムだ。ということで、今回は購入して実際に2カ月以上自宅でほぼ毎日使ってみた「ステンレスバターカッター&ケース」を毎朝のトースト好きの読者諸兄にご紹介したい。
商品の概要は、まず一般的にスーパーなどで購入できる200gの普通サイズのバターを対象にした商品だ。そして付属のステンレスバターカッターでバターを一気に20個にカットして、そのままバターケースになるという代物だ。オマケとしてケースベースからバターが取りやすい"先割れバターナイフ"が付属する。
今回はコンビニなどでも手に入りやすい普通サイズの明治の北海道バター(内容量200g)を使った。まず冷蔵庫から取り出したバターの包装を完全に剥がし、ステンレスバターカッター&ケースのベースプレート上に置く。バターカッターの刃が下りてゆく溝の位置を参考に場所決めし常温に戻す。冷蔵庫から出したばかりであれば硬くて位置変更などもまだ十分可能だ。
しばらくして常温になればバターカッターを取り出し、やはりベースプレート上の溝に合わせて刃が下りるように両手で押し切ってゆく。これだけの簡単な操作で200gのバターは全部で20個のピースにカットできる。バターのメーカーやサイズによって、カット後の両端の4個は多少の誤差が発生するが、基本的に1ピース10g前後だ。これは料理好きにはきっと便利なのかもしれない。
さて、この1ピースをトーストに塗る時の要領だが、いつも朝に時間の余裕のある人なら、取り出した1ピースのバターを小皿にのせて放置し常温で自然に塗りやすい柔らかさになるまで待てばよい話だろう。しかし筆者は生まれつきその余裕の無い大阪原人のイラチなので、今回も別の方法だ。
まずトーストが焼き上がったら、冷蔵庫から取り出してまだ時間がそれほど経過していないケースの蓋を取り、付属の先割れナイフでバターの先でバター1ピースを上から突き刺し、プレートから傾けて1ピースだけを引きはがす。
そしてまだ暖かいトーストの表面に四角いバターの左右を交互に押し付けて擦って削ってゆく。バターが三角形になってきたら今度は表裏を同じようにトースト表面に擦ってゆくとバターは優秀な形状の先割れナイフから脱落することなくほぼ最後近くまで使い切れるはずだ。
さて今日の朝まで約2カ月少々、このステンレスバターカッター&ケースとトーストと筆者のトリオで毎朝のトーストタイムを過ごしてきた。期待を裏切るようだが、過去の怪しげなバターガジェットと比較して一長一短だ。過去の3つはどちらかと言えば力づく系、今回のステンレスバターカッター&ケースは最初のカットは同類だがどちらかと言えばノーマルな準備万端系だ。
先日、貧乏な癖にステンレスバターカッター&ケースを使い始めた記念と屁理屈をつけて高価で美味しいので有名なエシレのバターを買ってみた。サイズは雪印や明治などの国産メジャー系が200gなのに対し、100gと250gの2種類。前者はサイズが小さく、後者は分厚くてステンレスバターカッター&ケースに入れて蓋が閉まるかどうか疑問だった。
結局、安全路線の小さなサイズの100gエシレを購入したが、バターカッターでカットする際の配置に多少気を遣うことになってしまった。基本的に市場で入手可能なバターサイズは幾つかあってもほぼ全てのサイズに対応できるステンレスバターカッター&ケースは朝のトーストのベストコンパニオンだ。
商品名 | 価格 | 購入場所 |
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ステンレスバターカッター&ケース | 1655円 | Amazon |