本日の一品

単3電池で駆動する機器をIoTデバイスに変身させる「MaBeee」

製品本体。見た目は単3電池だが……

 「MaBeee(マビー)」は、単3電池の形状をした、スマホからコントロール可能なIoTデバイスだ。単3電池を使用するおもちゃや家電製品に組み込むことで、Bluetoothを通じてスマホから電源をオン・オフできるユニークな製品だ。

 使い方は、既存の単3電池を本製品に取り替え、機器に装着するだけ。本製品はBluetoothに対応しているので、ペアリングを行ってスマホと連携させることにより、あらゆる機器を瞬時にスマートデバイスに変身させることができる。

裏側を見ると空洞になっている。実はシールの下に基盤が隠れており、Bluetoothでの通信が可能

 単純な電源オン・オフに加えて、出力を調整することでモーターの速度や電球の明るさを変化させられることから、主に電車や車のおもちゃでの利用を想定しているようだが、基本的に単3電池で駆動する機器であればなんでも使える。「スマホからコントロール可能な懐中電灯」などといった意味不明なスマートデバイスも作れてしまう。

今回は2本入りのパッケージを購入
単4電池を入れて電源として使用する
単4電池を入れた状態で単3電池のかわりに機器に装着する
使い方は一般的な単3電池と同じだ。なおひとつの機器に本製品を2つ以上使うことはできないので、複数本を使用する機器では、残りは通常の単3電池を利用する

 専用アプリも複数用意されており、シンプルな電源のオン・オフや速度調整を可能にする「MaBeeeコントロール」のほか、電車の運転装置を模した「MaBeeeトレイン」、車のメーターを模した「MaBeeeレーシング」など、単3電池で駆動するおもちゃで利用することを前提としたアプリが充実している。

用途別に複数のスマホアプリが用意されている。これはスマホの傾きやシェイクなどの動作で速度をコントロールできるアプリ
スマホとはBluetoothで通信する
スマホをコントローラとして利用できる
Bluetooth機器ということで、ハードウェア情報を参照することもできる

 実際に使ってみた限りでは、ほかの単3電池とともに機器に組み込んで電池が切れた際、本製品内蔵の単4電池が切れたのか、もしくは単3電池の側が切れたのか判別しづらかったり、また機器によっては出力の無段階調整がスムーズにいかず実質的にオン・オフしかできない場合もあるが、そうした想定しない動きも含めて、試し甲斐があるデバイスだ。

 価格は1本が3000円台、2本で5000円台とまずまず高価ではあるものの、他に類を見ない製品ということもあり、価格的には妥当なように感じられる。それゆえ、もし「こういう使い方はできるのかな」と思い浮かんだら、気軽に試してみることをおすすめしたい。思いもかけなかった身近なアイテムが、あなたの手によってIoT機器に生まれ変わるところを目撃できるはずだ。

製品名販売元購入価格
MaBeee(マビー)ノバルス5378円(2本セット)