「O-312」は、財布に携帯電話機能を付加した折りたたみ型端末。札入れや小銭入れといった従来の財布の機能を搭載し、各種カードも収めることが可能。端末を開くと、左側にディスプレイが装備されており、3.1インチ、QVGA(240×320ドット)、26万色表示のタッチパネル式液晶を搭載する。
また、メモリカードスロットは装備されないが、紙に書いたメモを札入れに入れておけば、ToDoリストのように使うことも可能だ。さらに、カードホルダーに非接触ICカードなどを入れることで、駅改札などでのタッチ&ゴーにも対応。カードは最大3枚まで搭載できる。
端末右側に数字ボタンが縦に配置されており、両手で端末を持った際に操作しやすいようになっている。メールやWebといった機能も従来通り利用できる。
なお、通話は端末を閉じた状態でも可能。開いた状態では、小銭が落下する危険性もあるが、ドコ毛によれば、「落とした音で気付くのではないか」とのこと。
連続通話時間は約140分で、連続待受時間は約420時間。大きさは180×130×20mm(縦×横×厚)で、重さは90gとなる。ただし、大きさや重さは、札束や小銭の量で変化する。ボディカラーは、ツマノレッド、オットノブラックの2色展開となる。
一見すると完全に財布。端末を閉じた状態でも通話できる |
このほか同社では、現在開発中の産地直送スイカ携帯電話のプロトタイプも公開した。こちらは今夏にも登場する見込み。
スイカ携帯電話は、文字通りそっくりそのままスイカの形をした携帯電話。スイカを作って50年のキャリアを持つエキスパートを開発陣に迎え、デザイン、機能面でさまざまな工夫がなされている。また、工場からの産地直送となっており、開発スタッフは、「かなり新鮮」とアピールしている。
端末を開くと、食欲をそそる赤い果肉のようなカラーが目に飛び込んでくる。ドコ毛では、製品化の際には黄色い果肉バージョンも用意するとしている。ディスプレイは、1.9インチ、QVGA液晶を搭載。アンテナ部を伸ばすと、先端が糖度計になっており、スーパーなどで果物を購入する際の甘さの目安になるという。プリセットされる「西瓜プリ」では、糖度のほかにフルーツの食べ頃の時期なども調べられる。
なお、詳細な仕様については、現在開発中のため明らかにされなかったが、同社では、今回の端末を夏季限定で発売する見込み。数量限定となるかどうかは、「天候次第」とのこと。
また、完熟モデルも提供する予定で、同社広報部は「腐りかけがうまい」と意味深かつ意味不明なコメントを残している。現在、酢イカ携帯電話についても検討を進めており、こちらも酢イカ歴ウン十年のエキスパートが開発に加わるという。
スイカ携帯電話(プロタイプ)を持つ開発スタッフ。アンテナ部に糖度センサー搭載 | 通常の折りたたみタイプの携帯電話のように利用できる |
サイズは小玉スイカ程度。小型化も可能だが、開発スタッフは「味が落ちる」と譲らない | 酢イカの投入も検討中(写真は酢イカ開発スタッフ) |