ニュース

ドコモのベンチャー支援、ママ・キッズ向けサービスのマッチングイベント開催

 NTTドコモ・ベンチャーズは、ベンチャー支援の一環として、ママやキッズに向けたサービスについて、事業会社とベンチャー企業のマッチングを図るイベントを開催した。

NTTドコモ・ベンチャーズ 取締役副社長の秋元信行氏

 NTTドコモ・ベンチャーズは、NTTドコモが100%出資する子会社。そのベンチャー支援は現在、2014年末に発表された「Villageアライアンス」が中心になっている。これは、ドコモやグループ会社の資産を活用することを含めて、ベンチャー企業と協業して新サービスを開発していく取り組み。ベンチャー支援では、多くのケースでドコモやグループ会社との連携や協業が期待されているとし、2014年末からは単純な経営支援といったベンチャー支援策から、膨大な数に上るグループ会社との連携や資産を活用する方針に舵が切られている。

 NTTドコモ・ベンチャーズではこれに加えて、関連イベントやマッチングイベント、ハッカソンなどで、テーマを絞った取り組みも行っている。ドコモ自身が「5Gハッカソン」を8月から開始しているほか、今回の「ママ&キッズ向けサービスマッチングイベント」もこうしたイベント関連の取り組みの一環になっている。

「ママ&キッズ」がテーマ、61社77名が参加

 11月27日に開催された「ママ&キッズ向けサービスマッチングイベント」は、ママ向けやキッズ向けサービスを提供しているドコモやドコモのグループ会社と、同じくママ向けやキッズ向けサービスのベンチャー企業が集まり、事業の方針や課題を共有しながら、協業などを図るマッチングイベントとなった。イベント自体には合計で61社から77名が参加した。

「ママ&キッズ向けサービスマッチングイベント」の様子

 事業会社としてドコモグループからは、ABC Cooking Studio、らでぃっしゅぼーや、ドコモ・ヘルスケア、フェリカネットワークス(つなガレ!)、NTTドコモ(dキッズ)が参加し、それぞれサービス内容や課題、協業を検討している分野などを紹介した。

NTTドコモ(dキッズ)
らでぃっしゅぼーや
ドコモ・ヘルスケア(予防接種スケジューラー)
フェリカネットワークス(つなガレ!)
ABC Cooking Studio

 ベンチャー企業としては、グラウクス、ファモニィ、チアーズママ、コズレ、グラビティ、Connehitoの6社が登壇し、プレゼンテーションを行った。

 グラウクスは、食品ロスの削減を中心にした社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI.jp」を展開している。ファモニは出張型の保育サービスで美容院などへのお出かけを支援する「ママトコタイム」を提供している。チアーズママは、育児中のママがママ記者として育児体験を投稿する「Cheers! mama」を運営する。コズレは、専門的な情報を含めて一般からの子育て情報を集めてい配信するナレッジシェアメディア「cozreマガジン」を提供している。グラビティは習い事にフォーカスし、地域のコーチ側と保護者側のマッチングを行う「ノビルコ」を提供する。Connehitoは妊娠から子育てまで疑問の解決を行うサイト「mamari」や、ママ向けの匿名Q&Aアプリを提供している。

「KURADASHI.jp」
「ママトコタイム」
「Cheers! mama」
「cozreマガジン」
「ノビルコ」
「mamari」

 この日のイベントは、マッチングの成果が発表される場ではないため、各社からのプレゼンテーションの後には、担当者同士が懇談できる時間が設けられ、熱心に質問したり相談したりする様子がみられた。

太田 亮三