NFC対応リストバンドでバスや地下鉄に、中国・武漢市

　ジェムアルトは、中国の武漢市の交通機関向けにNFC対応のチップを搭載したリストバンドを供給する。武漢市では、交通アプリをインストールしたリストバンドでバスや地下鉄を乗車できる実証実験を行う。

　これまで3年以上にわたり、ジェムアルトでは、かざして利用する非接触タイプのカードを武漢市に供給。すでに1300万枚以上が利用されており、リストバンドタイプはその進化版に位置付けられる。リストバンドには交通アプリがインストールされ、バスや地下鉄に乗車できる。活動量計としての機能も備え、歩数や移動距離などを記録できる。スマートフォンアプリから残高照会、チャージをすることもできる。今後は、交通機関を利用するだけではなく、今後は、決済などでも利用できるようになる予定。

　武漢市の交通機関で利用されるNFCカード「武漢通（WuHan Tong）」は、武漢市カード社によって運営されている。武漢市カード社では6月、ジェムアルトと協力してリストバンド端末を発表しており、それが今回、実験開始が案内された形。まずはトライアルとしてスタートし、その結果によってはより多くのユーザーが利用できるよう導入が進む可能性がある。価格は699人民元（約1万4000円）。