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東京ドームの巨人戦「レジェンズシート」、Beacon利用の「座席de注文」

 ACCESSは、Beacon(ビーコン)技術を利用したサービスプラットフォーム「ACCESS Beacon Framework」が東京ドームの読売ジャイアンツ主催試合における「レジェンズシート」向けサービス「座席de注文」で採用されたと発表した。レジェンズシートでは、Androidファブレットから売り子を呼び出せる。

 レジェンズシートは、東京ドームで行われる巨人主催試合において、3塁側内野席に設けられるシート。往年のジャイアンツOBが近くに座り、レジェンズシートの購入者だけがイヤホンで楽しめる形で、解説を行う。そのレジェンズシートでは「座席de注文」が新たに導入。開幕戦から運用されてきたが、5月12日より本格的に提供されることになった。

 レジェンズシートの各エリアには複数のビーコンを設置。観客にはソニーモバイル製のファブレット端末「Xperia Z Ultra」が貸し出される。売り子はソニー製スマートウォッチ「SmartWatch 3」を身に着けており、Xperia Z Ultraの専用アプリ「呼び出しアプリ」から連絡を取る形。「呼び出しアプリ」では座席周辺のビーコンで得たエリア情報を利用。観客が商品を選ぶと、座席エリア情報とタブレットに割り当てられた呼出番号が売り子のSmartWatch 3に通知され、売り子が座席へ向かう。

 観客にとっては、いつでも売り子へ注文できるというメリットがある一方、販売側にとっても受注データをリアルタイムに可視化でき、季節・時間・エリア・販売員ごとの動向を把握して分析に活用できるメリットがあるという。

関口 聖