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データ通信サービスを選ぶ決め手は“店頭の情報”、J.D.パワー調査

顧客満足度1位はUQ WiMAXに

 J.D.パワー アジア・パシフィックは、日本国内のデータ通信サービスの顧客満足度を調査し、「2014年日本モバイルデータ通信サービス顧客満足度調査」として結果を明らかにした。

 調査はモバイルWi-FiルーターやUSBデータ通信端末などのデータ通信端末のユーザーを対象にしたもので、インターネットを利用し、2014年4月に実施された。回答者数は約3500人。

 ユーザーが事業者を選ぶ際、参考にするのは店頭での情報が多い結果になった。「店舗での説明」(41%)、「店頭や街頭で入手したチラシ/パンフレット」(17%)など、店舗での情報を参考にする傾向が強く、一方で「インターネット上の掲示板やブログなどの情報」(21%)、「回線事業者のホームページ」(19%)、「比較サイトの情報」(16%)などのインターネットの情報も重視されている。

 また、過去に実施された固定ブロードバンドの調査結果と比較すると、店舗の情報を参考にするユーザーが際立って多い結果になっている。店舗からサービスに加入するユーザーも66%と多く、固定ブロードバンド(32%)と2倍以上の差が見られた。

 事業者の選択理由では、価格が重視されている。「料金プランがよかった」(41%)、「加入特典がよかった」(25%)という、料金やコストに関連した理由が上位2位になっている。

 しかし、サービス利用後の満足度調査では、総合満足度への影響力が「通話品質・エリア」(41%)、「各種費用」(27%)、「端末・オプションサービス」(21%)、「手続き・サポート対応」(12%)の順番になり、コスト(各種費用)よりも通信ネットワークが満足度を左右している結果になった。

総合満足度を構成するファクター 出典:J.D.パワー アジア・パシフィック

 データ通信サービスにおける通信事業者各社の顧客満足度は、UQコミュニケーションズ(UQ WiMAX)が1位。UQは、満足度に影響力のある上記の4つの項目のうち、「各種費用」「端末・オプションサービス」「手続き・サポート対応」の3つで、最高評価を獲得した。2位はau、3位はNTTドコモ。

顧客満足度ランキング(1000ポイント満点) 出典:J.D.パワー アジア・パシフィック

太田 亮三