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スマホ連携で測定可能な、ポータブル心電計「スマートハート」

 Smartheart Japanは、スマートフォンを介して12誘導の心電計による心電図測定データの送信が可能な、個人用ポータブル心電計「smartheart」を2月3日より国内販売する。価格は、心電計本体と専用アプリのセットが10万円、オプションの24時間対応フィードバックサービスの月額利用料が3000円(価格はいずれも税別)。

個人用ポータブル心電計「smartheart」

 「smartheart」は、心疾患患者や、心臓に不安を抱える人向けに、個人向け遠隔医療サポートを行うイスラエルのSHL Telemedicine社により開発され、昨年1月にイスラエルと欧州を中心に販売を開始した。今回、アジア圏では初となる日本国内で販売を行うこととなった。販売はウェブサイトや、フリーダイヤルで受注を受付けるという。

心電図測定のデモの様子

 測定方法は、まず上半身は服を脱いだ状態で、胸部にベルトを巻いて本体を取り付ける。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンとBluetoothで接続し、測定を開始する。測定結果は、専用サーバーに無制限で保管されるほか、スマートフォンのローカルに保存したり、かかりつけ医にメールで送ることもできる。測定時間は約30秒ほどで完了する。デバイスの対応環境は、Bluetooth接続が可能なスマートフォンやタブレット(Android、iOS)で利用できる。

アプリ画面イメージ

 有料オプション(3000円/月)として、イスラエルの専門医療チームによる24時間体制のフィードバックサービスも用意される。フィードバックサービスは、測定した心電図のデータに対して「救急車をお呼びください」「大至急かかりつけの医師にご相談ください」「かかりつけの医師との次回のアポイント時にご相談ください」など十数分以内にフィードバックが受けられる。

 イスラエル・欧州での販売台数は10万台、利用者数は延べ100万人に及んでいる。smartheart Japanは、国内での目標販売台数として、1年間で5万台を目指している。製品担当の下村安奈氏は、「心臓に不安のある方が安心して生活できるよう、病院に通わなくても同等レベルの精度で測定でき、習慣化される環境を提供したい」としている。

川崎 絵美