楽天、電子ペーパーのモノクロ電子書籍リーダー2製品を発売


 楽天株式会社は11月1日、子会社Kobo Inc.が欧米では発売済みの電子ペーパーを採用したモノクロ電子書籍リーダー2製品を発表した。5インチディスプレイの「kobo mini」が11月15日発売で6980円、6インチディスプレイの「kobo glo」が12月中旬発売予定で7980円。「kobo glo」は、11月1日より予約受付を開始する。


左が「kobo mini」、右が「kobo glo」。6インチと5インチで1インチしか違わないとはいえ、並べると大きさの違いがわかる

 

 海外で発売済みのAndroid OSベースのカラー液晶搭載モデル「kobo arc」については、近日中に国内発表予定だという情報発表に止め、今回は正式発表されていない。また、海外ではiPhoneとiPadに対応したiOSアプリやAndroidアプリもすでに提供中だが、日本市場でも近く提供する見込みだという。

 

「kobo glo」「kobo mini」共通仕様

 「kobo glo」「kobo mini」共通の仕様として、内蔵メモリは2GBでうち約1GBがユーザー使用可能領域となる。ファイルフォーマットはEPUBとPDFに対応。フォントは欧文フォントとモリサワ製の日本語フォントを搭載しており、サイズ調整が可能。

 microSD(最大2GB)とmicroSDHC(最大32GB)対応のmicroSDカードスロットを1基搭載する。無線LANはIEEE 802.11b/g/nに準拠、無線LANのセキュリティ方式はWEP、WPA、WPA2に対応する。microUSBポート×1を備える。

 両モデルとも、利用にはUSBポートを備えたインターネットに接続できるパソコンが別途必要。microUSB(kobo側)―USB(パソコン側)のUSBケーブルが1本付属する。充電もUSB経由で行う。1回のフル充電で、最大約4万ページ分の閲覧が可能。1日30ページを読む前提で、最長約1か月利用できるという。

 

フロントライトを搭載した「kobo glo」

 フロントライトを搭載した「kobo glo」は、6インチの16階調タッチスクリーン電子ペーパーを採用。価格は7980円で、11月15日発売。11月1日から予約受け付けを開始している。

 「kobo glo」はその名の通り、フロントライト搭載が最大の特徴となる。電子ペーパーは液晶と違って自発光しないため、長時間の利用でも目の疲れが少ない半面、暗いところでは表示が見えにくいという特性がある。「kobo glo」ではフロントライトを装備したことで、暗い屋内でもより快適な読書が可能になる。

 本体カラーはブラックナイト、ピンクサンセット、ブルームーン、シルバースターの4色。ディスプレイの解像度は横758×縦1024。本体サイズは114×157×10mm(横×縦×厚)、重量185g。


「kobo glo」は、4色をラインナップした6インチの「kobo glo」も、男性が持つと思ったよりコンパクトに感じる

 

5インチの軽量・小型電子書籍リーダー「kobo mini」

 5インチの16階調タッチスクリーン電子ペーパーを搭載する「kobo mini」は、価格6980円で、12月中旬発売予定。近日中に予約受け付けを開始するという。

 シャツのポケットにも入る軽量な手のひらサイズが特徴となる。本体カラーはブラックとホワイト。ホワイトは背面がシルバーとなる。ディプレイの解像度は横600×縦800。本体サイズは102×133×10mm(横×縦×厚)、重量134g。


kobo glo(左)とkobo mini(右)5.3インチの液晶を搭載したAndoroidスマートフォンGalaxy Note(左)と5インチの電子ペーパーを搭載したkobo mini(右)

 




(工藤 ひろえ)

2012/11/1 20:10