KDDIが下期方針発表、9月のMNPは9.5万件の純増


KDDI田中氏

 KDDIは、2012年度下期の方針を社内に対して発表、その概要を公開した。今回の内容は、下期スタートの10月1日、KDDIの代表取締役社長である田中孝司氏が社内向けの挨拶として語ったもの。

 この中で、9月のMNPの数値が明らかにされ、約9万5000件の純増で、MNPの純増1位は12カ月連続になる見込みとされた。ソフトバンクモバイルからの流入は前月比で約3倍とされた。なお、新規契約に占めるMNPの割合は過去最高という。

 KDDIは下期、「au ID」を軸とした「auスマートバリュー」や「auスマートパス」を徹底する。通期の連結営業利益5000億円、年度内のau通信ARPU反転を「必達」とした。auの通信ARPUは減少傾向にあり、KDDIではこれを上昇させたい考え。

 品質重視の通信エリア対策を促進し、ピコセル(小型)基地局で「つながりやすさ」を追求する。また、主要なランドマークや交通機関、地下鉄や商業ビルなどにも積極展開するという。LTEの基地局については、UQ基地局との併設展開でエリア拡大を進める方針だ。

 KDDIは2012年を持続的成長に向けた成長起点とする。

 




(津田 啓夢)

2012/10/1 14:20