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ビッグローブの新ブランド「donedone」、Z世代に訴える「継続した社会貢献活動ができる」料金プラン

左からビッグローブ執行役員チーフマーケティングオフィサーの中川 圭子氏と代表取締役社長の有泉 健氏

 ビッグローブは30日、7月からスタートする新MVNOブランド「donedone(ドネドネ)」を発表した。

 最大3Mbpsの通信速度ではあるが、50GBのデータ容量が月額2728円で利用できることに加え、社会貢献団体の活動を支援できるブランドで、これまでの「BIGLOBEモバイル」と並行してサービスを展開する。

 また、「ユーザー指定の3アプリが速度制限なし」で「そのほかの通信速度は最大1Mbps」といったプランも展開する。

 会見には、同社代表取締役社長の有泉 健氏が登壇し、「donedone」開発の意図などを説明した。

「社会貢献を考える」モバイルサービス

代表取締役社長の有泉 健氏

 同社の企業理念「つながる歓び、つなげる喜び」を挙げた有泉氏は、「(動画や音楽サービスなど)特定の通信やパケットをデータ容量のカウントに加えない」サービスや、「温泉地や地方をワーケーションで活性化させる」取り組みなど、新たな価値の創造へ挑戦しているという。

 今回の「donedone」もその挑戦の一つとし、「Z世代を含めた若年層ユーザーの感性や価値観」に注目したとしている。

 若年層ユーザーに向けたサービスとして「申込みから受け取りまでオンラインで行える」ことと「シンプルな料金設定」を挙げたが、さらに今後は「社会貢献が必要」ということを求められていると説明する。

 実際に、社会貢献に対する意識調査をみてもZ世代の6割強が「社会貢献活動の経験がある」と回答している一方で、時間的な成約や継続方法がわからないという理由で社会貢献活動が継続できていないことも明らかになった。

 ここに着目し、「donedone」のプランの月額料金から継続的に社会貢献できるようにし、単なるモバイルサービスではなく社会貢献を考えるきっかけを作るモバイルサービスとしてスタートさせる。

3Mbps設定理由は「HD画質が快適に観れる速度」

執行役員チーフマーケティングオフィサーの中川 圭子氏

 「donedone」のサービス内容については、執行役員チーフマーケティングオフィサー(CMO)の中川 圭子氏が説明した。

 プラン内容は既報のとおりだが、音声SIMは「ベーシックU」と「カスタムU」の2つのプランを用意。データ容量と料金はどちらも50GBで2728円だが、「ベーシックU」プランは通信速度上限が3Mbps、「カスタムU」プランは、対象アプリは速度制限なしでそれ以外は1Mbpsとなる。データ容量超過後の最大通信速度は1Mbpsに制限される。

 最大通信速度3Mbpsの理由として中川氏は、「HD画質が快適にご覧いただける速度」とコメント。

 どちらもデータSIMの「エントリー」プラン(月額0円)に加入の上、クーポンを適用すれば14日間無料で体験できるとし、通信速度などを事前に体験できる機会を設けられている。

 提供中の「BIGLOBEモバイル」との棲み分けについて中川氏は「これまでの『BIGLOBEモバイル』は6GB以下のユーザーニーズに応えてきた。今回の『donedone』は大容量かつ新しい価値を提供する」とし、より多くのユーザーニーズに応えられると説明する。なお、現在「BIGLOBEモバイル」で提供中の12GB以上のプランについては「シェアSIMなどで多くの支持を頂いている」(中川氏)とし継続して提供される。

 中川氏は、契約者数について「3年以内にBIGLOBEモバイルの契約数を目指したい」との考えを示した。