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クアルコム、5GのSub-6とミリ波を束ねて高速化に成功

 米クアルコムは、5G SA(Stand Alone)モードのデュアルコネクティビティで、5Gの異なる周波数帯であるSub-6とミリ波帯を束ねた高速通信に成功した。

 クアルコムは、同社の第4世代Snapdragon X65 5G Modemおよび、ミリ波帯アンテナモジュール「QTM545」を搭載するスマートフォン形のデバイスを用い、最初にSub-6と28GHz帯を束ねた通信に成功、続いてSub-6と39GHz帯を束ねた通信に成功した。

 Sub-6とミリ波帯のデュアルコネクティビティを含めた周波数帯のアグリゲーションは、次世代のコンシューマーおよびエンタープライズのアプリケーションに求められる、マルチギガビットクラスの速度や大容量に重要で、異なる周波数帯の組み合わせにより、家庭やオフィスの固定ワイヤレスアクセスサービスに加え、混雑エリアでもモバイル5Gデバイスで固定ブロードバンド並の速度が利用できるという。

 Snapdragon X65とミリ波帯のアンテナモジュール「QTM545」は既に出荷されておりで、2021年後半に搭載デバイスが発売される見込み。