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「あんしんフィルター for au」、iPhoneでも利用時間を制限可能に

 auは、青少年の利用に向けた「あんしんフィルター for au」の機能を1月中に拡充する。Android版で提供されてきた利用時間帯の制限がiPhoneでも適用できるようになる。

 今回の機能は、MDM(モバイルデバイス管理)プロファイルを活用することで実現したもの。保護者が管理画面で設定した利用時間になると、ダウンロードで追加したアプリや、ブラウザのSafariが一覧から消える。もともと搭載されているアプリはそのまま利用できる。あんしんフィルターで提供されている専用ブラウザは消えないが、利用しようとすると「時間制限中です」と表示され、利用できない。au以外で販売されたiPhoneであっても、au回線であれば利用できる。

 今回の機能拡充の背景には、昨年6月の「青少年インターネット環境法」改正がある。改正により導入される新たな取り組みでは、店頭でフィルタリングサービスの必要性の説明が義務づけられ、加入を案内するということ。もし保護者が加入しないことを選べば、ショップ側は誓約書を求めていく。

 4月下旬からは、子供の利用状況を保護者が確認できる「利用状況照会」機能が追加される。Androidであればネットやアプリの利用状況がわかり、iOSではネットの利用のみわかる形。

 このほか、新機能として遠隔で子供がどこにいるかチェックする「エリア検索」もサポート。こちらはGPSと基地局情報を使って子供の現在地を確認できる。学齢別の設定はなく、小学生~高校生まで一律に適用される。ただ、子供自身の手でスマートフォンのGPS機能をオフにすることはでき、この場合は基地局情報をもとにした大まかな現在地がわかる。検索時には、子供の持つスマートフォンへSMSで検索されたことが通知される。