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総務省、060番号を携帯電話向けに準備へ、開放時期は未定

 総務省は、「060」で始まる11桁の電話番号を、携帯電話などで利用できるようにする改正省令案を6月23日付けで公表した。意見募集は7月24日まで。

 携帯電話向けの電話番号は現在、「090」「080」「070」で始まる11桁の番号で提供されている。またM2Mなどに向けては、2017年から「020」番号が開放されている。一方、090、080番号は指定可能な番号数(ぞれぞれ9000万番号)がすべて指定済みで、残りは070番号で指定できる2590万番号(2017年3月末時点)となっている。

総務省が公表している資料

 こうした背景から、将来の携帯電話番号の逼迫に備えて、060番号を携帯電話などに提供できるよう準備することとなった。実現すると、ほかの番号帯と同様に、0A00番号を除く0601~0609番号(060-1xxx-xxxxなど)の9000万番号が携帯電話などで指定可能になる。

 060番号は、2007年からFMC(Fixed-Mobile Convergence)サービス用の専用番号として利用可能になっているが、現在では全く使用されていないため、携帯電話用などとして利用できるよう制度を変更する形。FMC専用番号は、060番号のうち、0600番号(060-0xxx-xxxx)が移行先の候補になっている。

 なお省令案を公表した現時点では、新たな060番号の用途は携帯電話に限定されているわけではなく、開放時期も未定で、070番号の推移を見て検討していく方針。