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雪山の遭難者を気球やドローンで探す実験、ソフトバンクが結果報告

 ソフトバンクは、雪山の遭難事故において気球やドローンを活用して遭難者を検証の結果を発表した。同検証は総務省北海道総合通信局の受託事業としてソフトバンクが実施。12月に実証実験を行っている。

実証実験の様子

 検証は、山中などのを一時的に携帯電話エリア化して、遭難者の携帯電話の位置を特定するという内容。気球やドローンは携帯電話の電波を中継する「中継局」として活用された。

 実証実験では、雪中約4メートルの深さに埋もれたスマートフォンの位置を特定することに成功した。雪質がGPS信号の受信や通信距離におよぼす影響も確認された。現場到着後20分以内に展開できる機動性が特徴の「ドローン無線中継システム」は遭難者の救出を優先する場合に適しており、準備に2~3時間かかるが悪天候に耐性があり長時間の運用が可能な「係留気球無線中継システム」は捜索を優先する場合に有効としている。