【Mobile World Congress 2016】
ZTE、Androidプロジェクターの上位モデル「Spro Plus」を発表
(2016/2/23 13:52)
バルセロナで開催中のMobile World Congres 2016の前日に行なわれたプレスカンファレンスで、ZTEはプロジェクタ内蔵のAndroidデバイス「Spro Plus」を発表した。グローバルでの発表で、日本での発売についてはアナウンスされていない。2016年夏にグローバルで発売される。
Spro Plusは日本では「モバイルシアター」の名前でソフトバンクから発売された「Spro 2」に続くSproシリーズの最新モデル。プロジェクターを内蔵したAndroidデバイスで、Androidの画面をタッチパネルディスプレイとプロジェクターの両方に表示できる。
プレゼンテーションなどのビジネス用途と映像コンテンツのエンターテイメント用途の両方での利用が想定されている。一昨年発表の初代Spro、昨年発表のSpro 2はいずれも好評で市場では各種アワードを受賞していて、特殊な端末ながらもワールドワイドでは50万台を販売したという。
モデルが複数用意され、スペックはモデルによって異なるが、プロセッサにはSnapdragon 801もしくは625が採用されていて、Wi-Fi版とLTE版の両方が用意される。LTE版はVoLTEにも対応。OSはAndroid Mを搭載し、システムメモリは3GB、ストレージは32GBもしくは128GB。最大2TBのSDカードに対応する。
本体には8.4インチで2560×1600ドットのAMOLEDディスプレイもしくは8.0インチのHD液晶ディスプレイを搭載する。側面にプロジェクターのレンズや冷却口があるため、それなりの厚みがあるが、Spro 2などと比べると、厚みに対してディスプレイが大きいため、タブレットのように使うことも可能になっている。
プロジェクターはWXGA解像度(1280×800)。本体ディスプレイの映像をそのままミラーリング投影するので、アスペクト比は本体ディスプレイと同じ16:10となっている。明るさは最大500ルーメンで、2.4mの距離で80インチに投影できる。オートフォーカスや自動台形補正、レーザーを使った高コントラストな表示に対応する。
本体には12100mAhのバッテリーを搭載し、電源ケーブルなしにプロジェクターとして利用できる。充電や電源供給には、専用形状の充電端子(19V/3.4A)を利用し、microUSBでは充電できない。
基本的にはAndroidの画面を投影するが、HDMI端子やワイヤレスHDMIの規格にも対応し、外部機器の映像も投影できる。
また、パソコンなどと同じType-A形状のUSB 3.0端子も搭載されていて、各種周辺機器をそのまま利用できる。とくにSpro Plusではテレビ電話のためのUSBカメラが使用できることが特徴として紹介された。
従来モデル同様、本体下部に三脚穴があり、三脚に固定して利用することもできる。Bluetoothスピーカーも利用可能だが、本体には4W×2のスピーカーも搭載されている。
本体のサイズは228.8×150×24.8mmで、ディスプレイが大きくなった分、Spro 2(131×134×33.3mm)よりも横幅が大きくなったが、縦はSpro 2と違って狭額縁デザインのため大きく変わらず、厚みは薄くなっている。
このほかにも発表会ではZTEがスペインのサッカークラブチーム、セビージャFCのスポンサーになることも発表され、発表会ではセビージャFCのチェアマンのJose Castro Carmona氏やセビージャFC所属のディフェンダーのNicolas Pareja氏が出席し、調印式も行なわれた。