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KDDI、小容量向け衛星データ通信の新モデル

 KDDI株式会社は、衛星通信でわずかなデータをやり取りできるサービス「イリジウムショートバーストデータサービス」(イリジウムSDBサービス)対応端末の新モデル「SBD9603」(イリジウム製)を4月1日に発売する。

 イリジウムSDBサービスは、上空780kmにある66基の周回移動衛星を利用する「イリジウム」のネットワークを経由して、ごくわずかなデータをリアルタイムにやり取りできるサービス。今回発売される「9603」は、既存モデルの「9602」と同じく、340Byteの送信、270Byteの受信が可能で、遅延を1分以内に抑えつつ、データをメールで送信できる。一方、ボディサイズは、31.5×29.6×8.1mm、重さ11.4gで、先代より約30%薄く、約40%軽くなった。

 いわゆる通信モジュールのような形状で、海上に浮かべるブイなどに組み込んで海洋探査業務に利用したり、グローバルで輸送される商品の状態監視などに用いられる。

関口 聖