Nokia、ソフトウェア開発環境「Qt」最新版を提供


 Nokiaは、ソフトウェア開発環境「Qt」(キュート)の最新版として、「Qt 4.7ベータ版」および「Qt Creator 2.0ベータ版」の提供を開始した。QtのWebサイトからダウンロードできる。

 Qt 4.7ベータ版では、ハイレベルなユーザーインターフェース構築が可能になるという機能「Qt Quick」を搭載し、アニメーションやタッチ操作が可能な小規模アプリケーションを簡単に作成できるようになっている。「Qt Quick」を用いることで、C++に精通していないデザイナーでもQtを簡単に利用できるようになるという。

 Qt 4.7ベータ版ではまた、Qt Webkitのアップデートが行われ、安定性とパフォーマンスが向上しているほか、ソースコード変更によるエラーを防止する新たなソースコード管理体制が導入されてからのリリースとなっている。

 Qt Creator 2.0ベータ版では、Qt Quickによる開発環境のプレビューバージョンが含まれており、Qt QuickによるWYSIWYGエディターのプレビュー版とデバッガの利用が可能になっている。

 なお、NokiaのQtに関する技術は、5月12日~14日に開催される組込み開発技術展にてデモ展示される予定。

 



(太田 亮三)

2010/5/10 06:00