3キャリアのLTEに対応した通信モジュール搭載、NECの法人向けVPNルーター

　NECは、国内3キャリアのLTEに対応した通信モジュールを搭載する、法人向けのVPNルーター「UNIVERGE WA2612-AP」の販売を開始した。価格は10万8000円（税抜、以下同）。

「UNIVERGE WA2612-AP」

　「UNIVERGE WA2612-AP」は、NTTドコモ、au、ソフトバンク（2017年度第1四半期～）の3キャリアのLTE回線に対応する通信モジュールを搭載したVPNルーター。メイン回線として光回線に対応しながら、バックアップ回線としてLTEを利用できるようになるほか、メイン回線の障害発生時に自動切り替えが可能。3キャリアのLTEに対応したことで、MVNOを含めて回線を自由に選択でき、将来のキャリアの変更にも対応できるとする。また、現在はバックアップ回線などで利用されているADSLやISDN回線などについて、LTE回線への移行に適した製品と位置付けている。

　通信モジュールとSIMカードスロットは1つだが、USB接続のLTEデータ通信端末に対応。メイン回線の負荷分散や、LTE回線の冗長化にも対応する。オプションのアンテナを装着すればIEEE802.11ac対応の無線LANアクセスポイントとしても利用できる。

　NECは、MVNOとして法人向けに通信回線を提供する「モバイルクラウド」を提供しており、auのLTE回線に対応したSIMカードも取り扱いを開始した。利用料は月間7GBで月額3800円。