本日の一品

キーホルダーサイズでも本格派、「ハンディ顕微鏡petit」

 もうすぐ梅雨……とはいえ、東京では30度をこえる日も出てきて、気分はすっかり夏。これからシーズン、ホームセンターなどの店頭では望遠鏡や虫の飼育グッズが陳列されるなど、自然観察が盛んになる気がする。今回は、小さい顕微鏡を見つけたので購入してみた。

 「ハンディ顕微鏡petit(プチ)」は、倍率20倍で手のひらサイズの顕微鏡。今どきの商品らしく、スマートフォンを使えば、(カメラアプリにもよるが)約100倍で撮影できるそうだ。ライトは観察物を照らす観察ライトとマルチライト、そしてUVライトの3つがついている。

手のひらサイズの顕微鏡だが、あなどれない。

 早速手近なものを観察してみた。観察対象を照らすライトと焦点調節のダイヤルがうまくできていて、明るくくっきり見える。小中学校時の顕微鏡のイメージで細かくピントを合わせる必要があると思っていたが、そんな手間をかける必要はなく、覗くだけで楽しめる。

ミントの葉の裏
花の雌しべ
筆者の手の甲
筆者の膝。あられもない毛

 楽しくなってきて、もっと本格的なものを見たくなり、塩の結晶を作ってみた。濃い塩水を作り、干上がるまで半日放置したというだけの簡単なものだ。

塩の結晶。お手軽ながら神秘的

 次にUVライトを使ってみた。郵便物につけられている住所をしめす配達仕分け用のバーコードがUVライトで見えると有名だ。その他にUVライトで楽しめるものがないか、身の回りでいろいろなものを照らしてみるが、なかなかみつからない。仕方ないので蛍光ペンで描いたものを照らしてみると、カラオケルームのブラックライトで光る壁のように浮かび上がった。

光る蛍光ペン

 スマートフォンで撮影する際には、カメラの部分と顕微鏡がたまにずれてしまい位置の調整に手間取ったが、和紙テープのようなもので簡単にとめておくととても楽だ。

 顕微鏡で観察というと家の中でじっくりするものというイメージだったが、手軽な「ハンディ顕微鏡petit」を持って、屋外で気になったものを観察してみたくなった。小学生の自由研究気分も時に新鮮だ。

製品名製造元販売価格
ハンディ顕微鏡petitレイメイ藤井1349円

棗田タカト