本日の一品
自転車にスマホ・アクションカムをガッシリ固定、安価で高強度なマウント
(2016/3/2 06:00)
自転車にスマートフォンやアクションカムを固定するマウントのなかには、運転中の振動でずれてしまったり、強度面でちょっと不安なものがあったりする。以前購入した「Rideye」(※関連記事)も、シートポストマウントと本体の台座部分がプラスチック製だったせいか、使い込んでいるうちに両方とも疲労で折れてしまった(後述するが、その後アルミ製台座を購入した)。
というわけで、丈夫で固定力の高いマウントをいろいろ検討したところ、TOPEAK(トピーク)の「ライドケース マウント RX (SCアダプター付)」がなかなか良さそう。そんなに高価でもないので、実際に買って使い心地を試してみることにした。
本製品は自転車のステム前面に装着する「ライドケース マウント RX」と、サドルレールに取り付けるパーツで構成されている。前者はスマートフォンとアクションカム(TOPEAKのライトにも対応)の固定に、後者はアクションカムの固定に使用できる。素材は切削アルミとエンジニアリングプラスチックという頑丈な素材を用いており、不安はない。
「ライドケース マウント RX」を自転車に取り付けるには、ステムのハンドルクランプ上部2カ所を留めているボルトを、本製品付属のものに取り換える必要がある。また、留めているボルト2本の芯の間隔が14~34mm、ボルトのねじ部分の長さが15~17mmの自転車でないと本製品を取り付けられない点には注意したい。
スマートフォンを固定するには、TOPEAKの「ライドケース」や防水対応の「スマートフォン ドライバッグ」という専用のケースが別途必要だ。iPhoneは両方とも使えるが、Androidスマートフォンの場合は「スマートフォン ドライバッグ」一択となる。
アクションカムの固定用パーツは、「ライドケース マウント RX」のレール部分にボルト締めするだけ。GoPro用マウントに対応し、ソニーのアクションカム用のものも同梱されているので、たいていのアクションカムに取り付け可能だ。吊るすような形で固定するため、アクションカムの天地が逆になるが、これは仕方ないだろう。逆さになると自動で修正してくれるアクションカムも多いし、動画編集でなんとかなるはず。
動画を撮影してみたところ、従来よりブレを抑えた映像が撮れた、ような気がする。しかし、ハンドル中央に位置しているはずなのに、映像がセンターからずれている。この原因は、カメラ本体に対してレンズ位置が右寄りだからだ。ブラケットが片側だけ映りこんでしまう状態なので、もうちょっとカメラの角度を下向きに調整するなどして対処したい。なお、ソニーのアクションカムなどカメラ本体のセンターにレンズが位置しているものなら、こうした問題は起きないはず。
一方、サドルレールへのアクションカムの固定は簡単。マニュアルによると耐荷重は200g(「ライドケース マウント RX」に着ける場合もおそらく同様)とのことで、取り付けた「Rideye」でぎりぎり(新しいマウント込みで実測187g)。しばらく使ってみて特に不安になる点はなかったが、頻繁にボルトの締め具合をチェックしておきたい。
本製品を1つ買えばアクションカムを2つ同時に装着できるので、筆者は自転車の前後を同時に見張るドライブレコーダー的な使い方をしている。これで万が一何かあった時でも対応しやすくなりそうだ。また、2つの動画を1画面にコラージュするのも面白そう。
アクションカムやスマートフォンという比較的高価なものを安全に固定するためには、あまりに安い製品を使うのは抵抗を感じる人も多いだろう。本製品も約3500円と安価な方ではあるが固定力・強度ともに高く、優秀だ。個人的には、これで自転車用のスマートフォン・アクションカムマウントの「沼」はひとまず脱出できたかな、と思う。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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ライドケース マウント RX (SCアダプター付) | TOPEAK | 3369円 |