本日の一品

“SDカード自然増殖時代”を迎え撃つA4サイズのSDカードケース

 SDカードが登場したのは今から15年ほど昔。普及帯のデジタルカメラが撮影画像の保管・記録用カードとして利用しだした頃から爆発的に出荷数が増加した。

 今ではスマートフォンやポータブルオーディオプレイヤーの記録媒体として、よりコンパクトなmicroSDカードが使用されるに至り、その累積出荷総量は天文学的な数字になっている。

SDカード72枚まとめて保管できる「メモリーカードケース」

 発売当初は値段も高く、容量もそれほど大きくなくて、1バイト当たりのコストの高い記録媒体だったが、今では32GBでも1000円台で購入できる時代となった。もはや家族の持っているSDカードやmicroSDメモリーカードを集めたら、すぐに10枚や20枚は出てくるだろう。

いまやひとつの家庭で10枚や20枚は持っている時代だ

 もともと、デジカメで撮影した画像の一時的な保管庫という考え方があったが、今ではライブラリーとしてSDカードを活用し、ある程度の長期間保管するための製品を販売する企業も登場してきている。

 建築業界やインテリア業界などでは、撮影後の写真をクラウドストレージで管理するのが一般的になっているが、そのバックアップ兼オリジナルメディアとして、SDメモリーカードやmicroSDメモリーカードを活用するようになっている。

閉じると標準的なA4ファイルケースと同じサイズだ

 そんな時代に登場したのがサンワサプライ社の「メモリーカードケース」だ。個性の時代にしてはいささか平凡過ぎるネーミングのこのメモリーカードケース、標準的なA4ファイルケースと同じサイズで、オフィスでも目立たず環境に溶け込む。

 収納できるSDカードは、見開き全部で72枚。筆者が今まで使っていた携帯型のカードケースは最大16枚なので、単純計算で4.5倍の収容力になる。「メモリーカードケース」の登場によって、保管・管理が目的なのか、自宅やオフィス以外に持ち出すことが目的なのかといった用途によって、ケースを柔軟に使い分けられるようになった。

用途によってケースを使い分けられるようになった

 ケース内側の素材は発泡ポリエチレン。そこそこ堅牢でフレキシブルな素材で、SDカードをしっかりホールドしてくれる。使い勝手は良いのだが、SDカードを固定するまでキチンと押し込まないと、時間が経つと反発力でSDカードを押し出してしまうこともあり、注意が必要かも。

反発力が強く、キチンと押し込まないと戻ってしまう

 保管したSDメモリーカードの相対位置によって、記録内容などを記述したインデックスカードも付属する。一見して便利なようだが、残念ながらインデックスカードのサイズが小さく、SDメモリーカードの位置とインデックスカードの位置関係を明確にポジショニングしづらい問題がある。

インデックスカード上で相対位置を想定し、ケースでその位置を確認……直感的ではない

 デジカメ時代の要請で登場した72枚のSDメモリーカードを収納・管理できる商品だが、出荷量の多いmicroSDメモリーカードはSDカードアダプターに収納して保管することになる。microSDカードを保管したいユーザーには少しだけ不便かもしれない。

microSDカードはアダプターに入れて保管。少し不便かも
製品名販売元購入価格
メモリーカードケースサンワサプライ3000円前後

ゼロ・ハリ