本日の一品
デジカメから取り出し不要! 高速転送が便利なTransferJet内蔵SDカード
(2015/9/1 06:00)
TrasnferJet対応デジタルカメラからTransferJetアダプター、TransferJet内蔵スマートフォンなど、TransferJetと名がつくものは片っ端から集めていると言っても過言ではない筆者が、もっとも発売を楽しみにしていたTransferJet内蔵SDカード「SD-TJA016G」が7月31日に発売された。
本コーナーでは何度か取り上げているがあらためて説明しておくと、TransferJetは近距離間でファイルをワイヤレス転送できる技術。実効転送速度で最大375Mbpsと高速な点が最大の特徴で、東芝によれば1分程度のハイビジョン動画なら約3秒で転送できるという。
これまで東芝のTransferJet関連製品は、パソコン用のUSBアダプター、Android端末用のMicro USBアダプター、iOS端末用のLightningアダプターが販売されているが、SDカードが対応したことで、デジタルカメラの写真を手軽にワイヤレス転送できるようになった。
TransferJet機能を利用するには、転送先もTransferJetに対応している必要がある。TransferJet内蔵のスマートフォン「ARROWS NX F-04G」であれば、本体のみでデジタルカメラの画像をスマートフォンへ転送できるが、それ以外のAndroid・iOS端末、パソコンなどにはそれぞれに対応したアダプターが必要だ。
転送は非常に簡単。まずはファイルを受け取る端末側を受信状態にしておき、あとは「SD-TJA016G」をデジタルカメラに装着した状態で、電源を入れたまま近づけるだけ。ファイル転送は差分を取る仕様になっており、1度転送したファイルは取り込まれず、新たに保存したファイルのみだけが取り込まれる。
基本設定では、デジタルカメラで撮影したファイルすべてが転送対象となるが、DPOF(Digital Print Order Format)を利用して、選択した写真のみを取り込むことも可能。デジタルカメラがDPOFに対応していれば、DPOFで選択したファイルだけを送信することができる。
これまでデジタルカメラで撮影した画像をパソコンに取り込むには、カメラをUSBで接続したり、SDカードを取り出したりと手間がかかったが、「SD-TJA016G」ならデジタルカメラの電源を入れて近づけるだけでいい。もちろん、Eye-FiやFlashAirなど、Wi-Fiによる転送に対応したSDカードもあるが、パソコンに近づけるだけという手軽さと、圧倒的に高速なスピードは1度体感すると他のSDカードが使えなくなるくらいの便利さだ。
TransferJet内蔵スマートフォンのARROWS NX F-04Gに加え、SDカードも「SD-TJA016G」が発売されたことで、TransferJetの環境は一通り揃った感がある。今後はぜひパソコン用アダプターのMac OS対応を期待したい。現状ではAndroid、iOS、Windowsに対応しているだけに、ここにMac OSが対応すれば、一般向けの環境はほぼカバーしていることになる。TransferJetをさらに啓蒙するためにも、Mac OSにはぜひとも対応して欲しい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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TransferJet搭載SDHCメモリカード SD-TJA016G | 東芝 | 6400円 |