本日の一品
お出かけしたくない真夏に! 描いた魚が泳ぐ「おえかきすいそう ピクチャリウム」
(2015/8/26 06:00)
小さな子供をもつ親にとって「真夏にどこで遊ぶか」というのは大きな悩みなのである。暦の上では秋になったとはいえ、まだまだ強い日差しの中で、日陰の少ない公園で遊ぶのは危険。かといって涼しい屋内で遊べる施設は限られているうえに、人、人、人だらけで、しかもそこまで行くのにも時間がかかる。
特に、夏休みのある8月中はどこも混雑しているから、自宅から出ないのが正解と言えなくもないのだが、単に引きこもっているだけでは子供がかわいそう。というわけで、自宅にいながらちょっとは水族館に行った気分を味わえそうな「おえかきすいそう ピクチャリウム」にトライしてみた。
「おえかきすいそう ピクチャリウム」は、iPhoneと組み合わせて使う、バーチャル水族館のようなおもちゃだ。専用iPhoneアプリをインストールして起動した後、黒い水槽風のフレームに背景紙と透明の反射板を入れ、その上からiPhoneの画面を下に向けた状態で被せるように置く。すると、反射板にiPhoneの画面が映し出され、雰囲気たっぷりに水槽を観察できるという寸法だ。
最初はサンプルの魚が泳いでいるだけなので、10枚付属している「おさかなカード」に絵を描き、それをiPhoneのカメラレンズにかざして読み込ませる。そうすれば、描いた絵が魚になって水槽の中を泳ぎ始める。同じおさかなカードを何度読み込ませてもいいし、カードに新たな魚を描いて仲間をどんどん増やしていってもいい。
手書きしたものを読み込ませて、それを画面に表示する、という仕組みのアプリはわりとあるが、見た目がきちんと水槽のようになっているフレームの中で、しっかり魚のようにくねくね動きながら泳ぐ姿を見られるのは、ちょっぴりVR(バーチャルリアリティー)的でもあり、新鮮な感覚だ。
その様子を見ていた2歳の娘も、我も我も、という感じであっという間にカード6枚に落書きし、おとなしく観察していたかと思えばおもむろに水槽の中に手を突っ込み、しまいにはiPhoneを手に取ろうとして、もうしっちゃかめっちゃかである。
しかし、カードに絵を描くのが、残念ながら子供にはちょっと難しい。決められた小さな枠の中に、はっきりとした太い黒線で縁取りし、その中に色をきれいに塗る必要がある。そうしないと体が透過したりして見栄えの良い魚にならない。また、頭と尾を一定の向きに合わせないと、読み込ませ方によっては逆向きに泳ぐ魚ができあがってしまうこともある。
対象年齢が8歳以上となってはいるが、現実的には絵を描くところは親がやってあげて、あとは子供に観察してもらったり、水槽の前で手や指をかざすことで反応する魚の動きを楽しんでもらう、という使い方になるだろう。8歳以上でも以下でも、それなら十分に遊べる。
その他に、あらかじめ用意されているイラストに顔ハメしたものを泳がせる機能もあるのだが、まだちゃんとした絵を描けない娘にとっては、こちらの方が面白かったようだ。カメラ撮影した自分の真顔が泳いだり、エサとなって魚に食べられたりと、なかなかにシュール。もう寝る時間だから終わり、と言うと、ひとしきり泣くほどには楽しんでもらえたようである。あまり熱中させてしまうと興奮して眠ってくれない気がするので、夜に遊ぶのはほどほどにした方が良さそうではあるけれど。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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おえかきすいそう ピクチャリウム | タカラトミーアーツ | 1922円 |