本日の一品
紙系のお財布「TYVEK」コレクションが止まらない
(2014/11/17 06:00)
筆者は自称「TYVEK(タイベック)財布」のコレクターだ。生まれて初めてTYVEKの財布を使ったのはもうかなり昔のことで記憶の彼方になってしまった。ご存知の方もいると思うがTYVEKは“高密度ポリエチレン100%製の強靭で耐久性のある不織布だ”という説明がその全てを表現している。筆者もよく“紙”という表現をしてしまうが、厳密には紙ではなく、ポリエチレンの繊維を普通の布のように織らずに積層して、科学的に結合した不織布(ふしょくふ:織らない布)だ。
人がお金を持ち運ぶ時にはいろいろな方法があるが、一般的には財布という道具を使うことが多いはずだ。財布というのは、貨幣経済社会になり、モバイルできるサイズのお札が登場してからだと思うので、それほど古い道具ではなさそうだ。
しかし、硬貨と紙幣を同時に収納するとか、名刺も入れたい、会員証やポイントカードも、そして最後にはスマホまで入れたい……。という人類独特の前向き上向き拡張性思考が、財布にも多くのバリエーションやサイズ、素材のモノが登場するきっかけになったのだろう。
もはや入れたいものを全部入れると財布は巨大なストレージになってしまうはずだ。そして独自の個性があらわれる財布には、金運や運勢を結び付けたがる商売人もいれば、それらを信じたい人も大勢いるだろう。
大きなお世話だが“ゴロゴロした太った財布”はお金が廻ってこないとか、“ステージアップを目指すなら長財布を持て!”なんていうお話も、“でっかい明日”を夢見る短期利殖雑誌ではよく特集されているお話だ。
そういう時代、あまのじゃくな筆者は、逆に極めてシンプルな財布に憧れてTYVEKを使うようになった。TYVEKの財布の特長は最初は折り紙の様な融通の効かない堅いイメージだが、使うにつれて、エイジング効果によって極めてソフトな程よい感触に変わってくることだ。
今回購入したTYVEK財布もこの世界では王道を行く「mighty wallet」(マイティウォレット)ブランドの商品だ。今回の財布は、昔流行った“ウォーリーを探せ”のシンプソン版みたいな二番煎じ的財布だが、イラストのカラーリングバランスを気に入って懲りずに買ってしまった。
財布には2つに区切られた札入れ用コンパートメント、財布を開いた内側には2箇所のカード入れがある。重ねればクレジットカード類は片側に3枚ずつの合計6枚くらいは収納できそうだが、やはり枚数を選択して左右に1枚ずつくらいが格好いいだろう。
二箇所の札入れは、最高金額紙幣の1万円札とそれ以外の紙幣という区分けが順当だろう。TYVEK財布の構造は折り紙財布なので、左右の端にも中央の折り目に向かって二個のポケットができてしまうが、内容物の自然落下の危険性が高そうなので筆者は滅多に利用していない。
TYVEK財布を持つといつも困ってしまうのが、一緒に持つ小物のコディネーションだ。筆者にはまったくもって良いアイデアが浮かばないが、これを瞬時にやってしまえるようになればTYVEK財布のソムリエだ。
製品名 | 販売元 | 購入場所 | 購入価格 |
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TYVEK財布 シンプソンズ | ダイノマイティ | 楽天「Casa de Paz」 | 約2000円 |