本日の一品

ケーブルを極力廃したコンパクトなWi-Fiルーター「ちびファイ3」

 今や出張の必須アイテムとなったWi-Fiルーター。先日、出張で持っていくことにしたのだが、ちょうど編集部から新しいものをお借りすることができた。Wi-Fiルーターもだいぶ一般的になってきて機能では差を付けにくくなってしまったジャンルなので製品としての競争力はアイデア次第と感じられる。今回のWi-Fiルーターはどんなものだったのかレポートしたい。

「ちびファイ3」を単3電池と比較した。およそ単3電池6本~8本分の容積

 もっとも大きな特長は見てわかるとおりAC電源プラグと一体化された本体の形状だ。大きさの比較写真を見てもらうとわかるが、Wi-Fiルーター単独の製品よりは、ずんぐりとしているものの単3電池6本分くらいの大きさで十分小さい。なにより電源と一体化されたことにより持ち出すときに電源を忘れることがなくなった。出張や旅行の直前は何かとバタバタして細かい忘れ物をしがちなので、少しでも忘れ物を減らせるのは魅力だと言える。

設定画面のスクリーンショット。見ての通りできることはあまり多くない

 設定は、コンセントに本機を挿して、有線LANケーブルをつなぐだけと簡単である。本体の裏側にSSIDとパスワードが書かれているので、接続時にスマートフォンやパソコンからこれらを入力すれば完了だ。セキュリティはWPA2-PSK/AESとWPA-PSK/AESに対応しているので、最近の無線LAN機器ならばたいていの物はつなげられるだろう。なお「AOSS」や「らくらく無線スタート」などの簡単に接続するための仕組みには対応していないため、ゲーム機などを接続する場合にもパスワードを入力する必要がある。外出先でゲーム機を接続する予定のある方は事前に設定方法を確認しておいたほうがいいだろう。

 SSIDとパスワードは本体の下面(有線LANのコネクタと同じ側)に書かれているので、本機をコンセントにうっかり下向きに挿してしまうと読み取るのに苦労するので気をつけよう。間違えないように手元に置いて入力できればいいのだが、コンセントから抜くとそもそも接続できないのだった。筆者はこの面を撮影しておいて、その写真を見ながら設定して事なきを得たのだった。

使ってみたところ。このように電源とLANの口が並んでいるときには非常にコンパクトに収まるので、部屋が散らからなくてよい

 ビジネスホテルだとデスクのAC電源コンセントの隣にLANコンセントがあったりするので、そういうシチュエーションでは非常に便利だと感じた。そのためには短いLANケーブルを持っていく必要があるのだが、それは今までも持って歩いていたのでよしとしよう。もちろん客室で有線LANをサービスしているホテルでは客室にLANケーブルがあるかフロントで貸してもらえるので、デスク周りが多少邪魔くさくはなるものの、ケーブルを忘れても問題はない。

 あと、コンセントをひとつ埋めてしまうため、充電用のUSBの口がひとつ付いていると良かったなと思う。

 出張中には使わなかったが、スマートフォンから「ちびファイ3」の管理画面を開いて、SSIDやパスワードを設定することができる。それくらいしかできないのでまず使う事はないと思うが、本体にSSIDやパスワードが印刷されているのは少し気がかりなので、変更しておいた方がよいかもしれない。

 Mac(OSX10.9)とiPhone 5s(iOS 7.1.2)で何度か使用したが、ビジネスホテルの部屋の中で使う分にはまったく問題なかった。自宅でも場所によって無線LANの電波が弱いところの補強などに使うといいかもしれない。

 最先端の性能というわけではないが、余計なことを考えずにこれだけあれば安心、というものがほしいときによい製品だと思う。晩秋から年末にかけて出張が増えるような方は候補のひとつとして考えてみてはいかがだろうか。

製品名販売元価格
ちびファイ3プラネックスコミュニケーションズ2680円

大木真一