本日の一品

低音を強化、待受時間も伸びたBluetoothステレオヘッドセット

プラントロニクス「BackBeat GO 2」
右側のイヤホンユニットに充電端子。ボタン操作はリモコン部分のみだ

 筆者は、プラントロニクスに対して、どちらかというと手堅く真面目な製品ラインナップのメーカーというイメージを抱いているが、今回紹介するBluetoothステレオヘッドセット「BackBeat GO 2」は、同社定番のヘッドセットの機能を搭載しながら、音楽再生にもフォーカスしたモデルだ。

 前モデルの「BackBeat GO」と比較すると、DeepSleepモードを新たに搭載し、最大6カ月間という、電力消費を大幅に抑えた待機が可能になっている。また、イヤホン部分に新しいドライバーを採用することで、重低音特性にも優れるという。きしめんのような絡まりにくいフラットケーブルや、汗や小雨にも耐えるという撥水ナノコーティングなど、実際の利用シーンを想定した仕様は前モデルから継承されている。

 左右のユニットが、首にかけられる長さのケーブルでつながっただけのシンプルなスタイルは取り回しが簡単。腹や腰のあたりにケーブルがまとわりつかなくていいのは、地味なようでいて、とても軽快な印象になる。

 ボタンとして「+」「■」「-」と、マイクが搭載されたリモコン部分は右側にあり、操作はすべてこのリモコンで行う。あとは右側のイヤホンユニット部分に充電用のmicroUSB端子と、ペアリングなどを確認できるインジケータランプがあるのみと、操作形態もシンプルだ。「■」ボタンは1回押すと標準搭載の音楽プレーヤーの再生を開始。通話中は1回押すと終話、いずれの場合でもダブルクリックのように2回押すとリダイヤルになる。「+」「-」はボリューム操作で、長押しすると音楽プレーヤーの選曲操作になる。

 前モデルから拡張されたという音楽再生能力はなかなかのもの。強化されたという重低音は謳い文句に違わぬデキで、沈み込むような重低音を楽しめる。ボワボワと広がりすぎることもなく、適度にタイトだ。A2DPで接続される一般的なBluetoothヘッドセットとしても、バランスよくメリハリが効いた音だと感じた。

 装着した際の外観は、少し外側に飛び出ているが、許容範囲内だろうか(?)。重さは気にならないので、後は3種類のイヤーピースが合えば問題ない。フィット感を高める透明なスタビライザーやその固定具合は、さすが老舗ヘッドセットメーカーといったところ。女性の声で「Redial.」「Hedset Connected.」といったアナウンスがイヤホンから流れるのも同社製のヘッドセットではすでにお馴染みの機能だが、こちらはそろそろ日本語になってもいいのでは、と思う。

3つのボタンでさまざまな操作を行うリモコン部分。マイクも内蔵している
少し飛び出る外観だが、今どきのイヤホンとしては突飛な形状というわけでもない。透明で柔らかいスタビライザーで安定感が増す

 通話用のヘッドセットとしては機能・性能ともに安心して利用できるだけに、音楽再生能力が強化された本製品の魅力はなかなかのもの。その小型の形状から、連続再生時間は4.5時間と少々心もとないが、パソコンやモバイルバッテリーで充電する体制を作るなど、運用面でカバーしたい。

 ちなみにヘッドセットのバッテリー残量は、iPhoneなどでは本体画面に表示されるほか、Androidでもバッテリー残量を表示できるウィジェットがプラントロニクスから提供されているので、合わせて利用すると便利だ。

製品名製造元購入価格
BackBeat GO 2プラントロニクス7090円

太田 亮三