スポーツメガネの最高峰、オークリーの「Flak Jacket」を購入!


OAKLEY Flak Jacket

 オークリーと言えば、世界中のアスリートが愛用しているアウトドア・スポーツ向けのアイウェア、つまりサングラスやメガネの有名ブランドだ。デザインや用途の違い、価格帯などで細分化された多数のモデルが用意されているが、そのうちわたしが購入した「Flak Jacket」は、日本人の頭部形状に合わせたフィッティングが特長のスポーツ向けモデル。近視なので、サングラスではなくクリアレンズで度入りのメガネを選んだ。

 購入にあたっては、京都のスポーツサングラス専門店に直接伺って、さまざまなアドバイスを受けながら決定した。このメガネを使うのは、オートバイ競技でのみ。日常生活や公道での自動車等の運転にも使用しないという、あまり一般的でない用途だ。居住している東京近辺のメガネショップにも何店か足を運んでみたのだが、やはり用途が用途だけに適切な助言を得るのは難しいように感じ、数年前からネットでチェックしていた京都のショップ「DOUBLE O GlassesGEAR」にお世話になることにしたのである。

 オートバイ競技で使うメガネとしては、必須の条件がいくつかある。まず、メガネをかけてオートバイに乗る人ならわかると思うが、ヘルメットをしていてもメガネの脱着がスムーズにでき、さらに十分な強度があることが最重要。耳にかかる弦部分がへの字に湾曲している通常のメガネでは、頭部とヘルメットの隙間に差し込みにくかったり、弦が細いと無理な力が加わったときに変形や破損することも考えられる。

 オートバイ競技において最適な焦点距離に合わせる必要もある。日常生活や公道での運転で使える近視矯正用の普通のメガネは、焦点距離がかなり遠めに設定されているという。遠くにある標識の内容や文字などを正確に読み取るためには当然のことではあるが、わたしが参戦しているオートバイ競技では、見極めなければならないのはせいぜい10~30メートル、場合によっては数メートル先の目標物である。そういった近くの目標物への最適な進入ラインを一瞬で判断するためにも、それに合った焦点距離に設定したメガネが必要になる。

 外観をざっと見ても、「Flak Jacket」は通常のメガネとは形状が大きく異なることがわかる。通常のメガネがほぼ平らなレンズ形状であるのに対し、「Flak Jacket」のレンズは球面に近い。人間の眼球に沿った形状にすることによって、視線をどの方向に動かしても眼球とメガネレンズとの距離を一定に保つことができ、視界の歪みが最小限になるとのこと。さらにその距離自体がかなり短いため、誤差を少なく、視界を広く確保できるのも特長だ。視線を上下左右にめまぐるしく動かすことになるオートバイ競技やその他のスポーツにおいても都合がよい。

 通常のメガネとあまりに異なる特性のため、かけ始めたばかりのときは逆にぼやけたり、足元がおぼつかなくなるほどの違和感がある。しかし、慣れてしまえば最高の一言。全方位に渡ってクリアな視界が広がり、一見気づきにくい地面のゆるやかな凹凸はもちろん、舗装路面の肌理(キメ)の一つ一つまでがくっきり手に取るようにわかる。もちろんオークリーの製品は、スポーツや競技だけでなく、一般道路で自転車やオートバイ、自動車に乗る際にかけるサングラスやメガネとしても最適だ。パーツカラーのカスタマイズでデザインを変更でき、所有感は非常に高い。自分に最適なサングラスやメガネをかければ、いつものツーリングコースでもよりいっそう楽しく感じられるようになるはずだ。


独特の形状のケースで、メガネにぴったりフィットする内装の作りにもこだわりが感じられるヘルメット装着時はメガネを差し込む隙間がわずかしかない。この隙間にスムーズに出し入れできるかどうかが大事だ
これまで使用していたメガネと比較。Flak Jacketのレンズのほうが球面に近い形状になっている

 

製品名製造元購入価格
OAKLEY Flak JacketOAKLEY5万3000円(度入りレンズ代含む)

$null

(日沼諭史)

2012/2/15 06:00