海外旅行で大活躍! お手軽で強力な雑学電子辞書


「XD-B6500」。メニューには様々な辞書読書コンテンツがズラリ

 最近のカシオ製電子辞書「エクスワード」を漠然と欲しがっていた筆者。今回、現行モデルより一世代前だが、生活・教養モデル「XD-B6500」を羽田空港に行くついでに寄れる「ヨドバシカメラ アウトレット京急川崎」にて安く購入できた。

 なぜエクスワードを欲していたかといえば、海外、それも非英語圏に行くことが多い筆者としては、最近のエクスワードのモデルの中に入っている「ひとり歩きの会話集」というコンテンツが非常に魅力的に見えたのだ。これは何かというと、中国語・韓国語・タイ語・ベトナム語・フィリピン語・インドネシア語・ロシア語・ポルトガル語・トルコ語などの国々(加えて、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語、イタリア語)でよく使う表現を、文字と音声で表示してくれる、ありがたい辞書なのである。文字だけでは上達が難しくても、音声で聞き取って練習すればマシになるわけで、飛行機の機内やホテルでの休憩中に読み、予想通りの大活躍となった。

 「ひとり歩きの会話集」を含め、100コンテンツが収録されている「XD-B6500」。パソコンの前で日々文字入力をするライター稼業の筆者としては、Webサイトの検索を使うこともあって、辞書機能は正直使いこなさないだろうと思い、辞書コンテンツよりも雑学コンテンツが多い「生活・教養モデル」を選んだ。

 雑学コンテンツは「一生に一度だけの旅 BEST500/心に響く世界 BEST500/世界の食を愉しむ BEST500」や、「ナショナル ジオグラフィック ビジュアル大世界史」「日本史事典/世界史事典」など、豊富。おまけに、耳で楽しむ「クラシック名曲1000フレーズ」「英語名演説・名せりふ集」「朗読国語名作集」などもあり、耳だけを使った移動中の暇つぶしもできる。さらに、ちょっとした待ち時間にぱっと開き、ぱっと起動して、ゲーム感覚で数字パズルや漢検模擬テストを楽しむこともできる。もちろん、辞書も充実していて、「広辞苑」「ブリタニカ国際大百科事典」「百科事典マイペディア」ほか、各種国語辞典、古語辞典に英語系辞典も盛りだくさん。「引く辞書」ではなく「読むためのデバイス」としても十二分に使える。

 ハードウェアも、ガジェット所有欲を満たす2画面のカラータッチパネル液晶。上のメインパネルと下のサブパネル両方の画面で、リンクをタッチしたりスクロールさせたりできる。今どきのスマートフォンに引けを取らない軽快なレスポンスながら、単3形乾電池2本で動作し、加圧・落下・振動に強い薄型ボディを採用している。

 コンテンツがこれだけ入って、日本的ハードで、(型落ちなので)激安価格でホントいいんですか!? な、この一品。ガラパゴス的に成長する日本メーカー/デザインの電子辞書のすごさをまざまざと感じ、買ってよかったと思ったのだった。


お気に入りの「ひとり歩きの会話集」こんな感じで漢字も入力できる

 

製品名製造元購入価格
エクスワード「XD-B6500」カシオ計算機1万5500円

 

(山谷 剛史)

2012/1/13 06:00