寝苦しい夜にエアコンマット


シングルベッドの半分くらいのサイズ

 今年も寝苦しい夏がやってきた。毎年の事ながら体調を崩さないよう気を遣いながら快眠するための方法を模索しているのだが、それを見越してか、さまざまな商品が発売されている。夏の快眠グッズはクーラーを使わずに済ませる物が多いが、今回紹介するのもそんな“アンチクーラー”グッズの一つだ。

 「エアコンマットSOYO」は、ベッドや敷布団に載せて使用する製品だ。マットの一端はメッシュ状になっており、もう一端には空気を吸入するファンが付いている。マットの下にはポリエステルが格子状に編まれたシートが入っており、空気が通り抜けるスペースが確保されている。メッシュ側から取り込んだ空気をマットの下から吸引し、ファン側に抜けさせることで熱を逃がす仕組みになっている。吸入ファンの横にあるコントロールパネルで吸入量の強・中・弱と運転時間タイマーを設定できる。

 使用感だが、あんまり冷えない……というのが第一印象だった。寝そべってみてもほとんど涼感がない。しばらくすると、じんわり熱を奪っていっている感じがしてくる。最初はあまりにもパワー不足だと不満に感じたが、そのまま寝てみたら理由が理解できた。やや寝付きは悪かったものの、途中で目が覚めることなく朝を向かえられた。どうやら寝ている間ずっとマットに体が接触し続けるため、冷えすぎないようにしているらしい。扇風機をつけっぱなしで寝てしまい、翌朝目覚めたら体がだるい、という経験はないだろうか。そうならないように出力を押さえているようだ。説明書きにも室温28度までが快適に使える限度とある。使用してみた限りでは、25度くらいまでがSOYOのみで寝られる限界と感じた。それ以上の室温なら扇風機か、場合によってはクーラーを併用するのが無難だろう。

 ハーフサイズの製品はベッド横に吸気ファンが位置する。作動音は扇風機に比べれば低いが、耳に近い位置で鳴るのでややうるさく感じられる。筆者は気にならないが、気になる人もいるのではと感じる音量だ。もし可能なら、店頭デモで冷え具合や動作音を確認してから購入するのが良いだろう。節電対策にはもちろん、クーラーが苦手な方も検討してみてはいかがだろうか。

運転強度とタイマー設定ができるが、タイマーの最小が6時間なので寝ている間はほぼ動きっぱなしになるだろう吸気ファンは、パソコンで使われるファンによく似ている

 

製品名製造元購入価格
エアコンマット SOYO ハーフアテックス9800円

 

(ナカムラ)

2011/7/4 06:00