赤ちゃんの声と一緒に室温も監視できる2WAYベビーモニター


 昨年の晩秋、我が家に双子の赤ちゃんがやってきた。最初の数カ月は朝昼夜と関係なくキッチリ3時間ごとに目を覚ましてはミルクを欲しがって泣くので、夜も眠れない毎日を過ごしていたのだが、毎日決まった時間に決まったことをするというスケジューリング育児法を試してみたところ、これが面白いほど効果があり、今では夜の授乳が終わった後、朝までぐっすり眠ってくれるようになった。

 参考にしたスケジューリング育児法が推奨する項目の一つに、寝室を両親と別の部屋に設け、赤ちゃんの睡眠の質を高めるというものがあった。実際に当初から、ダイニングキッチンの隣の居間を寝室兼遊び部屋にしていたのだが、夜中はずっと眠るようになったので、廊下を隔てた少し離れの部屋を赤ちゃんたち専用の寝室にした。
 
 だが、同じ家の中とはいえ別の部屋を寝室にするとあっては、夜中に泣き始めたときに声が聞こえないという不安が残る。そこで導入してみたのが、無線式のベビーモニター「2WAY わが家の安心モニター プレミアム」(以下、安心モニター)である。

「我が家の安心モニター プレミアム」の受信機(親側)。送信機を置いた部屋の温度を表示する液晶がついている。子供側に置く送信機。ライトがついており、ナイトランプの代わりにもできる

 無線式ベビーモニターは各社からさまざまな製品が出ている。機能も、単に音声を受信機に送るだけのものから、ベビーベッドの下に敷くマットの感圧によって、赤ちゃんが一定時間身動きしなかった場合にアラームを慣らすものまでさまさまだ。そんな中で、今回「2WAY安心モニター」を選択したのは、送信機を置いた部屋の温度を監視できる機能が搭載されていた点が大きい。

 「安心モニター」は、送信機と受信機の双方に、数値を表示する簡単な液晶が備え付けられており、送信機を置いた部屋の温度をリアルタイムで受信機側に送っている。これを見つつ、寝室に置いたオイルヒーターの設定温度を調節することで、赤ちゃんの寝室の温度を一定に保つことができている。この春先は暖かくなったと思ったら急に冷え込んだりと寒暖差が激しかったのだが、安心モニターによる管理のおかげか、赤ちゃんたちは一度も夜中に泣き出さず、快適な睡眠を得られているようだ。

 もちろん、音声を送受信するベビーモニターとしての機能も充実している。マイクの感度が思っていたよりもずっと高いのには驚いた。送信機はベビーベッドから少し離れた場所に置いてあるにも関わらず、赤ちゃんたちのかすかな寝言も逃すことなく受信機に伝えてくれるのだ。なお、送信機からは受信機へ常に音声を送っているが、親の側にある受信機の「おはなし」ボタンを押すことで、赤ちゃん側の送信機へ声を送ることも可能だ。寝室で赤ちゃんに授乳をしている妻が「ちょっとガーゼ取ってきて」と喋れば、リビングにいる筆者が受信機の「おはなし」ボタンを押して「了解」と返答することもできる。

 将来的には、子供用トランシーバーとして我が子たちの遊び道具になるのであろうか。そんな将来を夢見つつ、筆者は受信機から聴こえる双子のフニャフニャという寝言を耳にしながら、安心して床につくのであった。

受信機にある「おはなし」ボタン。押している間、送信機に声を送ることができる受信機は、充電台から取り外して持ち歩ける
送信機は台座と一体型。フックなどがあれば引っかけることも可能。上に飛び出ているのが集音マイク

 

製品名製造元購入価格
2WAY 我が家の安心モニター プレミアムタカラトミー8300円

 

 

(TAG)

2010/5/24 06:00