本日の一品

いつでもどこでも楽しみたいVRには「STEALTH VR POCKET」

「STEALTH VR POCKET」は、超小型のモバイルVRだ

 Galaxy S7 edgeを購入したついでに買った「Gear VR」のお陰で、スマホをプレーヤーとして使う簡易VRにハマってしまった。

 そして敷かれたレールを辿るように、360度映像や静止画の撮影ができるカメラ「Gear 360」まで買い込んで、家族を巻き込み、今や旅行に行ってもデジカメより登板チャンスが多いのはVRカメラという事態になってしまった。

 Galaxy S7 edgeではVRコンテンツを観るために専用のHMD「Gear VR」を利用しているが、Gear 360で気軽に撮影した360度映像をちょっと見たいというときには、Gear VRでは大げさで、取り回しを億劫に感じることもある。

 そんなこんなで、駆け出しのVR愛好推進家のひとりとして、VRの面白さのすそ野を広げようと、いつでもどこでも、人に見せて、背中を押して、仲間を増やせる「STEALTH VR POCKET」を購入した。

メガネやゴーグルを買った時のような付属品と取説が入っている

 STEALTH VR POCKETもGear VR同様、スマホを取り付けて両目で観るスタイルは同じだが、ゴムベルトでタイトに頭部に固定してガチガチのスタイルのGear VRと異なり、両手で持って両方の眼で覗くだけのオペラグラススタイルだ。

 旅行などで撮った360度映像を、もっと気楽にクイックに今すぐ見たい、見せたい、というユーザーに適した製品だ。顔面にタイトに装着しないため、女性の化粧落ちやファンデーション移りの問題が軽減され、流行の“ニンジャマスク”も不要になるだろう。

 STEALTH VR POCKETには、本体と、レンズクリーナー、薄過ぎるスマホを確実に固定するためのスペーサークッションと取説が入っている。折り畳んだ状態の携帯時は一辺が8~9cmの手のひらサイズ。展開することでHMDの機能を実現する。

1-2-3の約2秒でVR HMDが組み上がる。レンズの左右の距離は2個のレンズを左右に動かして調整する
スマホとの距離はこのバーを伸ばしたり縮めたりして調整する

 両手を使えばほんの2秒ほどでHMDの組み立て展開は終了だ。左右の目の距離に応じてレンズ間の距離調整や、レンズとスマホ画面との距離調整も極めて簡単にできる。現在、筆者は360度映像のプレイバック・スマホとして「HUAWEI P9」を使っているが、特に細かな調整も必要なく買ってすぐに使用できている。

 Gear 360で撮影した動画はGalaxy以外で視聴できるように加工するには一手間かかるため、筆者がVRを紹介するときは、STEALTH VR POCKETの公式Webサイトや一般的なVRコンテンツの提供サイトからダウンロードしたコンテンツで活用している。VRの楽しさを説明するには十分だ。

スマホを挟み込んだら後は観るだけ。スマホの固定が不安だったらクリップ部分に付属のクッションシールを貼って調整する

 あいにくType-Cポートを採用しているHUAWEI P9では使えないが、スマホのmicroUSBポートにもう一台デジタルカメラを追加して3D動画を撮影できる「Eye-Plug」という製品で撮影した3D動画もSTEALTH VR POCKETでは全く問題なく観られる(※関連記事)。

Eye-Plugで撮影した3D動画もSTEALTH VR POCKETで観られる

 太古のモバイルPCの時代も、スマホ時代も、気楽に持ち歩いて、自慢できて、体験できるガジェットの出現が世の中の変革を起こしてきたのは周知の事実だ。VRの世界もヘビーデュティーでフル装備の高級品と、モバイル重点のイージーなガジェット商品の二極分化がすそ野を広げるだろう。今から楽しみだ。

製品名販売元購入価格
STEALTH VR POCKETInfolens1998円