みんなのケータイ

 2016年1月に発売になったWindows 10 Mobileスマートフォン「NuAns NEO」。筆者は横浜の実家に配送してもらったもののなかなか日本に帰国できず、3月上旬にようやく受け取ることができた。しかし3月も上海の家電展示会出張などがあり、ようやくセットアップできたのは3月下旬。4月に入ってから本格的に使い始めている。

 Windows 10 Mobileスマートフォンは、基本的にどのメーカーの製品もUIは同じであり、利用できるアプリがまだ少ないこともあってかどれを買ってもだいたい似たようなことができる。Lumia 950シリーズやNuAns NEO、そしてVAIO Phone BizはTVの大画面に接続できるContinuum機能を搭載しているが、ワイヤレスアダプターをまだ入手していないのでそれも試せてはいない。ということで、Edgeブラウザや地図アプリを使うなど、今のところはまだ様子見程度しか活用はできていない。

香港で使い始めたNuAns NEO。香港SIMでもAPNは自動設定された
ナノSIMをアダプター無しでトレイに装着。自己責任だがこれができるSIMスロットはありがたい

 だが日々NuAns NEOを持ち運んでみると、毎日持ちたくなる、そんな工夫が所々に隠されていることに気が付く。上下が分割できるカバーは色や素材が異なるものを組み合わせても、全体のイメージがばらばらにならないのは長年iPhoneのアクセサリーを展開して来たトリニティのデザイン力のなせる業だろう。また本体サイズは5インチモデルとしてはやや大きい141×74.2×11.3mm。しかし、持ってみるとそこまでのサイズは感じられず、曲面処理された側面部分が手のひらにフィットして握りやすい。

 しかも自分が選んだ上部カバーの「スエードグレイ」は指先の触り心地がよく、片手操作しているときに当たる人差し指も疲れにくく、滑らない。日々指先で触れるスマートフォンには「触感」も大切な要素であるということがNuAns NEOを使っているとわかってくる。最近は4インチという小型サイズのiPhone SEが発売になったことから、大画面より小型画面がいい、という意見も出てきている。だが、重要なのは画面サイズではなく、本体の形状や触り心地ではないだろうか。

 また、おサイフケータイ機能が無いWindows 10 Mobileのために、NuAns NEOは背面側にICカードを入れておくことができる。ここに香港のICカードを入れて使ってみたが、それよりも頻繁に遊びや仕事で行く中国用のプリペイドSIMの予備を入れておくことが便利であることがわかった。ここに入れておけば忘れることは絶対に無いし、予備用に買ったSIMなら現地で落ち合った友人に渡すこともできる。このカードポケットは意外にもいろいろな使い道がありそうだ。

手の平にフィットする側面のカーブ形状と、スエードの質感が心地よい
ICカード入れには中国用の予備のプリペイドSIMを常備しておくことに

 今のところ、NuAns NEOに大きな不満は無いが、外部コネクターがUSB Type-Cのためケーブルを忘れてしまって外出先で充電できないことが何度かあった。自分の手持ちのスマートフォンはほぼ全てがMicro USBなので、当面はType-CとMicro USBの二股ケーブルをカバンに常備させておく必要がありそうだ。