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「AXON 7」のOSバージョンアップが完了したものの

【AXON 7】

 7月14日に「AXON 7」のAndroid 7.1へのバージョンアップが発表されたものの、前回掲載した7月21日の時点では筆者の端末には更新ファイルがまだ届いていなかった。やや忘れかけていた7月28日になって更新通知が届き、約2.3GBの更新ファイルをダウンロードして無事バージョンアップが完了した。

提供開始からちょうど2週間後の7月28日にOSバージョンアップがやってきた
更新後はユーザーインターフェースも「MiFavor 4.2」に

 個人的に嬉しいポイントは、「最近」ボタン(□)で、現在のアプリと直前に利用していたアプリをクイックに繰り替えられる機能。AXON 7というよりAndroid 7.xの機能なので、筆者としては「Nexus 6」をAndroid 7.0にした際に一度体験していたが、再び使えるようになって嬉しい。

 AXON 7独自の部分では、これまではやや過敏に反応する傾向があった環境光センサーによる輝度の自動調整が、ゆるやかな反応に変更されたようだ。センサーが天井の照明を捉えるたび、即座に画面が明るくなっていた現象は改善されているように感じる。

 少しユニークなところでは、スリープ直前に画面が暗くなる際に、瞬きのようにほんの一瞬だけ画面が明るくなるエフェクトが加わった。これにより、視界の端にスマートフォンの画面を捉えているような状況で、画面がスリープになってしまうタイミングに気づきやすくなった。

 以前と比べて挙動が少し微妙になったと感じるのはWi-Fiだ。バージョンアップ前と同じ設定のはずだが、筆者の環境では、会社のWi-Fiへの再接続に失敗して、気がつくまでモバイル網のままだった、ということが度々起こるようになった。自宅では起こらないので、2.4GHz帯か、Wi-Fiの電波が十分に強くない環境での挙動が変化したのかもしれない。省電力機能などの変化が影響しているかもしれないので、原因を断定するのは難しいが、アップデートなどで改善されることを期待したい。

 微妙どころか落胆したのは、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」への対応がなされていない点だ。7月14日のOSバージョンアップ発表時の内容から、なんとなくスルーされているとは思っていたが、OSバージョンアップ後もGoogle Playの検索結果に「Daydream」は表示されず、「Daydream」アプリのページに直接アクセスしても対象外の機種としてダウンロードできない状況だ。ちなみに北米などでは、AXON 7のOSバージョンアップとともに「Daydream」に対応しているようだ。

 「Daydream」のサポートはGoogle側の対応も不可欠と思われるので、ZTEジャパンが単独でコントロールできないのかもしれないが、AXON 7の発表会でもアピールしていた機能なので、今回のOSバージョンアップの案内のタイミングで、いつ頃に対応とか、協議中とか、何かしらの日本国内向けのアナウンスがあってもよかったのではないだろうか。

 筆者としては待たされすぎて期待値マックスの頃合いを過ぎてしまい「Daydreamって本当に必要なんでしょうか?」と夢から覚めて賢者タイムに入りつつあるが、Google側の展開方針と合わせて気長に夢の降臨を待つしかないようである。