みんなのケータイ

「Heart 401AB」に新しい番号を設定してみる、自宅で

【Heart 401AB】

 2018年3月31日付けでPHSの新規契約・機種変更が終わってしまう、とワイモバイルから発表された(※関連記事)のは4月20日。先のことなど微塵も考えていなかった筆者がワイモバイルショップで「Android One S1」と出会いを果たし、PHSから契約変更を済ませたのは4月1日のことだった。

 「Android One S1」と出会う直前に使っていたPHSというのが、最後にワイモバイルが発売した「Heart 401AB」、いわゆる「ハートのケータイ」と呼ばれるもので、“変態端末”に分類されている。

 単機能なうえ、操作しづらいという「ケータイとしてどうなの?」というところはあるものの、見た目のインパクトが大きいことや、アクセサリーとしてカバンにつけておくとなんとなく女子力が上がるような気がしないでもないため、このまま使えなくなるのは惜しい。

 そう考えていたところ、ワイモバイルショップスタッフがこう言った――「主契約にぶら下げれば、月額基本料無料でお使いになれますよ」(ただし、ユニバーサルサービス料はかかる)。HeartのPHS番号をスマートフォンに契約変更したうえで、新たに番号を発行して、それをHeartに載せればいい、というのだ。

 あいにく、Heartを持参していない旨を告げると、スタッフはこうもささやいた――「ご自宅で番号の書き換えができますよ」。帰宅後、手書きしてもらった設定方法を見ながら、番号書き換えの作業をHeartに試みた。

 方法は、ひねった状態で露出する押しづらい電源ボタンとサイドキーの同時押しからはじまり、固いサイドキーを5回素早く押すことや感応しているのかよくわからないタッチセンサーのダブルタップなど、なかなかハードであったが、順調にいけば5分もかからない単純なものであった。興味深かったのは、教えてもらった方法が検索しても出てこない、かなり特殊なものだったこと。設定メニュー自体が少ないので、どうするのだろうと考えいたら、まさか「特殊起動」といった裏メニューがあったとは。

ディスプレイ左上に表示されるはずの電波状況アイコンがないというレア画像
所定の操作を行うと、短時間バイブしたのち、「特殊起動」というレア設定が
「AirSo登録」にカーソルを合わせダブルタップすることで新たに割り当てられた番号が登録された
新たな人生を歩み始めた「Heart 401AB」

 せっかく新しい番号をもらったわけだし、これからは(引き出しの肥やしにしておかず)持ち歩いてあげよう、とハートに誓った筆者であった。