みんなのケータイ

ドコモの“格安スマホ”「MONO」にポテンシャルを感じた

【MONO MO-01J】

MONO MO-01J

 NTTドコモが12月9日に発売した「MONO MO-01J」。戦略的に低価格で提供される……平たくいえば“格安スマホ対抗”とも言えるこの機種、その価格の割にバランスの良いスペックが気になっていた。

 発表時から案内されていた通り、機種変更でも648円(税込)で提供される。ただしこれは、13カ月以内に解約や機種変更すると違約金が発生する「端末購入サポート」を利用した場合の価格だ。そして通信料金からの割引「月々サポート」は付かない。もっとも、これまで「実質0円」の端末を購入していて、今後13カ月以内に解約の予定がないユーザーには、今までの割賦購入と同じ感覚で購入しても問題ないだろう。筆者は手数料がかからないドコモオンラインショップで予約注文し、発売日に受け取ることができた。

 約4.7インチのHDディスプレイを備えたそのサイズ感は、2015年発売の「Xperia A4 SO-04G」を彷彿とさせる。つやつやの筐体はチープさを感じさせない。キャップレス防水で、マナーモードスイッチという気の利いたギミックも搭載している。ただし、持ちやすさはぎりぎり及第点といったところ。手に包むように持った時に手に、背面パネル周縁の出っ張りが当たるので、持ちやすさ重視で端末を選んでいると気になるかもしれない。

側面のパーツを前面と背面でサンドイッチする形状
しぶりんもしっかり動く。ちなみにAututuベンチマークのスコアは4万3000点前後だった。

 クアルコムのミドルハイクラスのチップセット「Snapdragon 617」を搭載、2GBのメモリ、16GBのストレージという構成で、体感性能も「Xperia A4」をイメージすると近いだろう。ベンチマーク代わりに音楽ゲームアプリ「デレステ」を動かしてみたが、最も高画質な「3D・標準画質」でも何事もなく動作して拍子抜けしてしまった。カメラは写真を数枚撮って試してみたが、価格なりの性能だと思う。薄暗いシーンなどで、ホワイトバランスを合わせづらいように感じた。

 アプリはドコモブランドということで、「ドコモクラウド」のアプリや「マネレコ」「はなして翻訳」などをプリインストール。メーカーのZTE製のアプリは電卓や音声レコーダーなどユーティリティ系と、カメラ、ギャラリー、音楽ぐらい。dビデオなどのサービスを利用している場合は、そのアプリを自動でインストールするようになっている。

 「648円のスマートフォン」ということで、実際に使ってみるまでは半ば不安だったが、カメラ以外は価格を気にすることなく普段通りに使えている。筆者はメイン端末「HTC 10」に次ぐ“2台目”として利用すべく購入したが、“1台目”として十分使えるポテンシャルを秘めているように思う。