ケータイ Watch
最新ニュースIndex
【 2009/06/26 】
携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
[17:53]
ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
[16:47]
ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
[15:51]
ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
[15:34]
カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
[14:56]
テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
[13:54]
ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
[13:22]
SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
[13:04]
「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
[11:14]
アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]

【ドコモ株主総会】504iと251i投入で6月のシェアに自信

 NTTドコモは6月20日、都内で第11期定時株主総会を開催し、2002年3月期の業績報告とともに、株主に対する質問などに回答した。定時株主総会は6月27日に集中することになるが、大手企業としてはソニーなどとともに先陣を切る形となった。


海外投資は今後の事業拡大に必要。引き続き投資を慎重に続行

NTTドコモ 代表取締役社長 立川敬二氏
 質問内容は、海外投資先の企業価値の下落による特別損失に対する経営責任や今後の海外戦略などに集中したが、ドコモ側では「特別損失については責任を感じている」としたものの、「海外投資は中長期で捉えた今後の事業拡大や国際競争力を維持するという意味でも必要なものであり、引き続き投資を続けていく姿勢は変わらない。事業戦略の側面と、財務的なリターンの2つの狙いからも重要である。また、投資先の本業そのものは堅調であり、iモードサービスも着実に成長している」とコメントした。

 iモードサービスを開始しているドイツおよびオランダでは、5月20日までに3万4000の加入に達しており、「日本でもiモードサービスは当初2カ月で10万の加入。ドイツ、オランダの人口などを考えると、ドイツで3月16日のサービス開始からわずか2カ月の実績としては順調だと評価している」と説明。iモードは、6月20日から台湾のKGテレコムでもサービスが開始されている。

 また、今年3月末の特別損失計上時点で10.5ドルだった株価が、半値の5.35ドルと大きく下落しているAT&Tワイヤレスに関しては、「業績は投資している6社の中でも最も良好であり、株価については市場全体の鈍化が影響している」と説明。また、AT&Tワイヤレスの売却の噂などについては、「詳細は聞いていない」としながらも、その動向は監視していることを付け加えた。

 経営責任については、4~6月にかけて役員報酬を10~20%減額、役員賞与を返上するなどの措置をとっていることを強調し、「今後の海外投資についてはより慎重に取り組んでいく」という。しかし、会場からはリスクの大きい投資戦略よりも、提携戦略で進めるべきとの声も出ていた。


504i/251iシリーズの投入で6~7月はトップシェアを見込む

 一方、質問の中では、今年5月の純増数で初めて3位に転落した事態を重視する指摘も相次いだ。これに対してドコモでは、「昨年11月以降、半年間に渡って新たな機種を投入しなかったのが原因。市場の要求に応える製品を出せていなかった。戦略の遅れという転落の原因がわかっている。5月末から6月にかけてiモードをサクサク利用できる504iシリーズを投入し、6月からはカメラ内蔵の機種を投入した。現時点では具体的な数字は出せないが、手元の資料などによると6月はおそらくドコモがトップシェアになっているだろう。6月、7月の結果を見て欲しい。また、過去にも2社で争っている時には2位に転落したことがあるが、全契約数で59%というシェアは揺がない。このトップシェアは、簡単には動かないだろう」と自信を見せた。

 今後の課題としては、「売上重視」から「利益重視」の経営へとシフトさせることで、PHSやクイックキャスト、衛星電話などの不採算事業における収支改善、事業の見直しを進めるほか、ネットワーク品質の向上や料金の多様化、カメラ内蔵端末や赤外線通信機能搭載端末の発売などにより、新規契約の獲得、解約の抑制に繋げたいとした。

 今年5月末までの会員数が11万契約に留まっているFOMAについては、「いまだにサービスの草創期であり、サービスエリアが狭いこと、高度な技術を実現するために端末が高額であること、バッテリー駆動時間が短いことなどの問題がある。今年度末には人口カバー率を90%に高め、バッテリー駆動時間を現在の2倍にした製品や、既存の携帯電話と同じ番号で利用できるデュアルネットワークサービスなどにより、来年度末には600万加入を目指す」とした。

 午前10時から始まった株主総会は、約2時間で混乱することなく終了した。


・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(大河原克行)
2002/06/20 15:33

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 Impress Corporation  All rights reserved.