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ドコモ夏野氏「今秋発売のFOMAは504i相当のiアプリに対応」
6月6日、iモードの「トクするメニュー」などを運営するD2コミュニケーションズ主催によるセミナー「モバイルマーケティングセミナー」が都内で開催され、NTTドコモ iモード事業本部 iモード企画部長の夏野剛氏が「i-mode Strategy Enhanced~進化しつづける世界最大のプラットフォーム~」と題された基調講演を行なった。
「昨年の大事件はFOMAではなくiアプリ」
NTTドコモ iモード事業本部 iモード企画部長 夏野剛氏
夏野氏は冒頭、モバイルコマースや広告関連の業界人が大半をしめる聴衆に向かって、3000万以上のユーザーを獲得しているiモードの市場規模の大きさをアピール。特に、市場投入からおよそ1年4カ月で1000万を突破したJava対応の携帯電話がコンテンツ市場に与えた影響は大きいとして、「昨年のIT業界での大事件は、FOMAではなくJava搭載携帯電話だと思っている」と語った。
この後、海外の携帯電話事情と日本の携帯電話事情を比較しながら、iモード成功の要因について説明した。同氏によれば、欧州では、端末やコンテンツ、ネットワークなどマーケットを構成する要素は十分進化していたものの、各レイヤーが分断された状態でビジネスを形成しようとしたことが結果的に大きく遅れを取る原因になったのだという。
一方、日本では端末買い上げや通信事業者主体による有料コンテンツの管理など、事業者が積極的にリスクを負って各レイヤーをコーディネートしたことが、iモードという「世界最大のデジタルコンテンツマーケット」(夏野氏)を生み出したと力説した。これらをまとめ、「iモードは生態系」と述べた。
ユーザーに受け入れられるためには「進化のスピードを見極めることが大事」だとし、Bluetoothの例を挙げながら、「Bluetoothの技術そのものの問題ではない。昨年の段階ではBluetoothを携帯電話に積むのは早すぎと判断した」と解説。技術があるから使うのではなく、受け入れられる技術を採用する、という同氏の従来からの主張を語った。
504iの新機能をアピール
夏野氏は発売直後の504iシリーズに話題を移し、発表会の時と同じように、従来の9.6kbpsより大幅に高速化された28.8kbpsのiモード通信機能や、最大30KB・待受設定可能なiアプリ、赤外線通信機能などの新機能をアピールした。中でも、iアプリに関しては、待受機能を活かした「i-AQUAZONE」や「育てて!いぬとも」などのコンテンツをスクリーンに映して「これがiアプリの新しい遊び方です」と語った。また、赤外線通信機能についても、ビデオレンタルのチェーン「GEO」で開始予定の電子会員証サービスや、赤外線機能を使用し、日本コカ・コーラの自動販売機でジュースをキャッシュレスで買える「Cmode」などを挙げ、iモードと他業種がさらに結びつきを深めていくだろうとの見通しを示した。
この後同氏はFOMAや海外戦略といったドコモの将来がかかった事業について話を進めた。FOMAに関しては、「FOMA大丈夫なのかよ、と心配をなさっている方も多いだろうと思う」と冒頭で聴衆の笑いを誘ったが、「我々の生命線はあくまでiモード。PDCやFOMAはそれを実現するネットワークにすぎない」と述べ、PDCとFOMA双方に共通のプラットフォームを用いつつ、FOMA専用のものを少しずつ増やし、徐々に移行を促そうという「穏健策」を取る方針を明らかにした。今秋に発売される「第2世代のFOMA」についてもわずかながら触れ、「型番は2003にしようか、などといろいろ検討している」「504iのiアプリに対応する」と述べた。最後に同氏は、「マーケットを大きくするのが我々の使命。今後、世界を舞台に皆さんとともにビジネスをしたい」と述べて講演を締めくくった。
海外の携帯電話事情との比較。決め手になったのは日本の事業者が積極的にリスクを負ったことだという
「iモードは生態系」のイメージ
504iにおけるiアプリの特徴
名作「シムシティ」や「アクアゾーン」がiアプリで楽しめる
・ NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(伊藤 大地)
2002/06/06 18:50
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ケータイWatch編集部
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