電気通信事業者協会(TCA)は、2002年4月末現在の携帯電話・PHS加入者数を発表した。前月、J-フォンに加入者数ベースで抜かれ3位に転落したauが、CDMA2000 1x対応端末の投入などにより巻き返し、再び業界第2位の座に返り咲いた。
携帯電話加入者数では、NTTドコモが27万3000人、auが19万6100人、ツーカーが4400人、J-フォンが17万3400人の純増をそれぞれ記録した。前月は、入学・就職シーズンの後押しを受けて、ドコモ、au、J-フォンの3社が前月実績の2~2.5倍と大幅に純増数を増やしたが、今月は反動を受ける形となり、ドコモとJ-フォンは半減した。一方、au、ツーカーはカメラ内蔵端末など新機種の投入により、前月実績を上回っている。
特にauに関しては、4月1日から販売を開始したCDMA2000 1x対応端末が好調で、1カ月間で33万4100人のユーザーを獲得。新規ユーザーの開拓に貢献した。なお、ドコモの第3世代携帯電話「FOMA」は1万6100人の純増を記録し、累計契約者数は10万人を突破している。
インターネットサービスの利用者については、iモードが48万2000人、EZwebが33万7600人、J-スカイが22万5700人の純増をそれぞれ記録。こちらも加入者数同様、KDDIグループのEZwebのみが前月比増となっている。
PHSサービスは、DDIポケットが引き続き1000人の純増。アステルについては、関西のケイ・オプティコムが、64kbps定額サービスにより、単独で2万9600人と大幅に純増を記録。苦戦が続く他の地域の純減を補い、アステルグループを1万8600人の純増へ導いた。一方、NTTドコモは前月、1万6000人の純増を記録したが、7000人の純減となっている。
【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】 |
事業者 |
純増数 |
累計 |
NTTドコモ |
273,000 |
41,056,000 |
au |
196,100 |
12,410,400 |
ツーカー |
4,400 |
3,895,700 |
J-フォン |
173,400 |
12,405,400 |
総計 |
646,900 |
69,767,500 |
【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】 |
事業者 |
純増数 |
累計 |
iモード |
482,000 |
32,638,000 |
EZweb |
337,600 |
9,976,400 |
J-スカイ |
225,700 |
10,356,000 |
総計 |
1,045,300 |
52,970,400 |
【PHS:各グループごとの加入者数および総計】 |
事業者 |
純増数 |
累計 |
DDIポケット |
1,100 |
2,943,000 |
NTTドコモ |
-7,000 |
1,915,000 |
アステル |
18,600 |
852,700 |
総計 |
12,800 |
5,710,700 |
【PHS:インターネット接続サービス契約数】 ※NTTドコモグループ、アステルは利用者数未公開 |
事業者 |
サービス名 |
純増数 |
累計 |
DDIポケット |
H"LINK対応端末利用者数 |
-10,000 |
2,410,000 |
Eメール利用者数 |
-20,000 |
1,300,000 |
・ ニュースリリース
http://www.tca.or.jp/japan/daisu/yymm/0204matu.html
・ TCA、3月末現在の携帯・PHS加入者数速報
(伊藤 大地)
2002/05/09 17:44
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