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DDI-セルラーとIDOは、現在提供しているPDC方式の携帯電話をフルレート対応していく方針を明らかにした。
PDC方式の携帯電話では、音声信号の帯域幅はサービス開始当初は11.2kbpsのフルレートが採用されていたが、増加する加入者に対応するため、11.2kbpsの半分、5.6kbpsの帯域幅を使用するハーフレート方式が開発された。ただしハーフレート方式では、ひとつの基地局あたり倍のユーザーが利用できるメリットがある半面、音声データの圧縮率が高いために音質が低下するデメリットがある。このため、ハーフレート方式を採用していたドコモでは、音質改善のため昨年から、基地局に余裕がある場合はフルレートで、余裕がない場合はハーフレートで通話する「ハイパートーク」方式を導入している。
DDI-セルラーとIDOでは、PDC方式からcdmaOne方式へのユーザーの乗り換えが進んだ結果、PDC方式の基地局設備に余裕が出てきたのを受けて、フルレートへの対応を進めるもの。すでに、現在販売されているDDI-セルラーとIDOのPDC端末は、フルレートとハーフレートの両方に対応しており、基地局側が対応することでフルレート通話も可能になるという。DDI-セルラーグループとIDOでは、状況をみて、基地局設備に余裕のある地域から、システムをフルレートにも対応できるよう切り替えていくとしている。
(工藤 ひろえ, 白根 雅彦)
2000/09/19 17:10
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