今回ドコモが実験を行なうのは、ドコモが2010年に実用化を目指す下り最大100Mbps以上、上り最大20Mbps以上の高速データ通信が可能な第4世代移動通信システム。同システムでは、高速データ通信を可能にするため、100MHzの周波数帯域が必要になるが、広帯域化に伴い、障害物などノイズ要因による干渉の影響が大きいとされている。同社はそこで、送信信号を細かく分割し、拡散符号を並列送信することによってその干渉を減らす「VSF(Variable Spreading Factor)-OFCDM(Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing)」方式を用いて通信を行なう。実験の主な目的は、100MHz帯での干渉を様々な角度から検証することだという。