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ドコモ、下り最大100Mbpsの4Gシステム実験を今夏開始

 NTTドコモは、下り最大100Mbps以上、上り最大20Mbps以上の無線パケット通信が可能な第4世代移動通信システムの実験装置を試作し、今年夏にも横須賀にある同社のR&Dセンターで実験を開始する。

 今回ドコモが実験を行なうのは、ドコモが2010年に実用化を目指す下り最大100Mbps以上、上り最大20Mbps以上の高速データ通信が可能な第4世代移動通信システム。同システムでは、高速データ通信を可能にするため、100MHzの周波数帯域が必要になるが、広帯域化に伴い、障害物などノイズ要因による干渉の影響が大きいとされている。同社はそこで、送信信号を細かく分割し、拡散符号を並列送信することによってその干渉を減らす「VSF(Variable Spreading Factor)-OFCDM(Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing)」方式を用いて通信を行なう。実験の主な目的は、100MHz帯での干渉を様々な角度から検証することだという。

 ドコモはNECから装置の納品を夏頃に受け、実験を開始する予定。今回の装置を使った実験は2003年秋頃まで行なわれる。なお、実験装置は、基地局装置・移動局装置の2つからなるが、まだ基礎インフラの実験段階であるため、移動局装置が携帯電話のような形になるまでには至っていない。

 ドコモでは、「今回の実験はほんの一部。第4世代だけに絞っているわけではない。今後も様々な無線アクセス方式を模索しながら、研究開発を続けていく」としている。


・ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/02/whatnew0318.html


(伊藤 大地)
2002/03/18 17:56

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