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慶應義塾大学SFC研究所が主催するデジタルシネマ研究コンソーシアムは、NTTドコモとヤフーの協力を受け、３月16日に慶應義塾大学三田キャンパス内で、iアプリ対応機を活用したデジタルシネマ作品の双方向型映像イベント「MIVE（マイブ）」（Movie Interactive Vivid Experiment）を開催する。 「デジタルシネマ研究コンソーシアム」は、慶應義塾大学SFC研究所が主催となって松下電器、住友商事、松竹、オメガプロジェクトなどと共同で平成12年度に設立されたコンソーシアム。製作から上映までのプロセスをデジタルフォーマットで統一し、フィルムを一切用いない「デジタルシネマ」の制作、およびビジネスモデルの研究・提案を行なっている。 今回、同コンソーシアムが実施する「MIVE」は、TAO（通信・放送機構）の「IPv6を用いたグローバルな規模での映像を中心とした知的共同作業環境構築のための研究開発」の一環として実施されるもの。会場で上映されるデジタルシネマ３作品を、独自のシステムによって観客がiアプリ対応機から双方向に楽しむことができるイベントとなっている。NTTドコモがiアプリ対応機100台を用意し、ヤフーが秋葉原および表参道の「Yahoo!Cafe」２店舗の一部スペースを同イベントの遠隔会場として提供する。 具体的には、３種類の機能を搭載するiアプリがあらかじめプリインストールされたiモード端末が会場で配布され、観客はデジタルシネマ作品の上映中に、そのiモード端末から映画作品に対してリアルタイムに感想を送信したり、スクリーンに映し出される映像に特殊効果を加えたりできるほか、作品の監督と意見交換を行なったり（トークセッション）、インターネットで相互接続された遠隔会場（Yahoo!Cafe）から同イベントを閲覧したりできる。 なお、この時使用されるiアプリは、起動後に自分のニックネームを入力すると、「テンション・パラメータ」「i-VJ」「インプレション・ボード」の３機能を切り替えて表示できる。「テンション・パラメータ」では、画面上に表示される「笑」「悲」「？」「楽」「怖」の５つの感情を示す配置図から、自分の感想に近いものをボタン操作で選択・送信すると、そのデータが上映作品のサブスクリーン上に棒グラフや折れ線グラフとして反映され、上映後にレーダーチャート化されて作品を総合評価する。「i-VJ」ではサブスクリーンから作品に加えたいカットやエフェクト効果をボタン操作で選択・送信するとメインスクリーンの映像が変化し、「インプレション・ボード」では作品に対する感想や疑問を投稿すると、上映後のトークセッション中に投稿内容がスクリーンに表示される。
当日上映される作品は、ものに触ると悲劇的な音声が聞こえるようになった男性の物語「THE DAY I WAS BORN」（監督：万田邦敏）、あがり症の主人公が放ったくしゃみから不思議な体験が起こる「Qshami（クシャミ）」（監督：池田爆発郎）、落雷で異次元空間に飛ばされたセスナ機の乗客が直面する悲劇を描く「落雷」（監督：阿部勉）の３本。 会場は、慶應義塾大学三田キャンパス東館 G-sec 7Fで、17:30開場の18:00開演。入場料は無料だが、定員が100名程度となるため、参加を希望する場合は事前に同イベントの事務局「mive@imgl.sfc.keio.ac.jp」まで、メールで申し込む必要がある。詳細は「MIVE」に関するWebサイトで確認できる。 ・ 「MIVE」について（デジタルシネマ研究コンソーシアム） http://dcc.imgl.sfc.keio.ac.jp/mive/ ・ MIVEプロジェクト（慶應義塾大学内） E-mail: mive@imgl.sfc.keio.ac.jp （松下 麻利） 2002/03/05 13:30 | ||||||
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