マイクロソフトは、組込機器向けOS「Windows CE .NET日本語版」および「Windows XP Embeddedマルチリンガルユーザーインターフェイス版」を開発者向けにリリースした。5月31日までの間、両製品の開発ツール「Platform Builder」が認定パートナーを通じて期間限定特別価格で販売されるほか、120日間限定の無償評価キットや、Windows 2000/XP上で動作するWindows CE .NETエミュレーション版なども用意される。
Windows CE .NETは、Pocket PCやHandheld PCなどのモバイル機器や、自動車向けのWindows CE for Automobileのコア部分として採用されている組込機器向けOSの最新版。「Talisker」のコードネームで開発されていたもので、米国法人が英語版を1月に発表していた。同社のインターネットサービスを基幹としたビジネスプラン「.NET」戦略の一環をなし、BluetoothやIEEE 802.11xなど無線通信規格やWindows Media、DirectXなどパソコン向けのWindowsでポピュラーな技術をサポートするほか、XMLに対応したInternet Explorer 5.5も搭載する。
一方の「Windows XP Embedded」は、Windows XPをベースにした組込機器向けOS。POS端末やキオスク端末など特定の機能に特化したデバイスに採用されることが多い。今回発表されたマルチリンガル版では、開発者向けのランゲージキットを組み込むことで、各国語に対応したデバイスが開発できる。